婦人科

多囊胞性卵巣症候群の病態、症状、診断基準、治療

多囊胞性卵巣症候群まとめ

病態LHが莢膜細胞に作用し、アンドロゲンが増加することで男性化をきたす。FSH→により、卵胞の発育が障害され、不妊となる。卵胞は排卵されずにたまっていくので多嚢胞性卵巣になる。
症状無月経、希発月経、無排卵周期
不妊:排卵がないから
男性化徴候(多毛など):テストステロン↑による
診断基準月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期)
多嚢胞卵巣
男性ホルモン高値またはLH基礎値↑かつFSH基礎値→
治療肥満(BMI25以上)あり:減量
拳児希望ありで排卵を必要とする場合:クロミフェン療法
拳児希望なし:黄体ホルモン療法

多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の病態

両側卵巣腫大と不妊が特徴。卵胞は発育するが、排卵しないため、多数の嚢胞ができる。

排卵障害の1割以上を占める。

GnRHパルス亢進により、LHサージ前のようになることで、LH↑、FSH→となる。

その結果、LHが莢膜細胞に作用し、アンドロゲンが増加することで男性化をきたす。

また、FSH→により、卵胞の発育が障害される。

アンドロゲンは脂肪組織のアロマターゼにより、エストロゲンに変換され、GnRHパルスを亢進する。

その結果、アンドロゲン過剰、卵胞発育障害により月経異常、男性化、排卵が起こらないので、卵胞がたまっていき多嚢胞卵巣となる。

多囊胞性卵巣症候群の症状

月経異常:無月経、希発月経、無排卵周期

不妊:排卵がないから

男性化徴候(多毛など):テストステロン↑による

多囊胞性卵巣症候群の診断基準

月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期)
多嚢胞卵巣
男性ホルモン高値またはLH基礎値↑かつFSH基礎値→

以上3つを全て満たすもの

多囊胞性卵巣症候群の治療

拳児希望により異なる。

肥満(BMI25以上)あり:減量

拳児希望ありで排卵を必要とする場合:クロミフェン療法(抗エストロゲン薬)

排卵させるために抗エストロゲン薬を用いる。

拳児希望なし:黄体ホルモン療法

エストロゲンの作用を弱めるために、黄体ホルモンを入れると考える。

エストロゲン依存性疾患では黄体ホルモン療法を治療とすることが多い?と考える。

 

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