産婦人科

常位胎盤早期剝離の病態、症状、診断、治療

常位胎盤早期剝離の病態

早剝。

子宮体部に付着する胎盤が、妊娠20週以降の妊娠中や分娩経過中に剥離した状態。

まず、胎盤には絨毛間腔などに大量の母体血があるので、大出血が起こる。

胎盤の剥離は通常、胎児娩出後に起こるので、通常では子宮収縮により大量出血が起こるが、子宮収縮により出血は止まる。

しかし、妊娠中や分娩中に起こると、出血が止まらず大出血をきたすので、DICとなると考える。

産科DICの原因の50%を占める。

また、周産期低酸素症による脳性麻痺の1/4を占めるので早期発見・早期治療が重要。

常位胎盤早期剝離の症状

発症早期:少量の性器出血、軽度の下腹部緊満感、下腹部痛

発症早期は切迫早産と同じ症状をきたすので、切迫早産と同じ症状であれば、まず早期剥離を疑い、胎児心拍数モニタリングで早剥を否定する。

少量の性器出血
下腹部痛
板状硬:持続的に子宮収縮が起こるから
圧痛
胎児機能不全:胎児に栄養がいかなくなるから
子宮胎盤うっ血

常位胎盤早期剝離の診断

エコー:胎盤肥厚、子宮壁との間にエコーフリースペース

胎児心拍数陣痛図:遅発一過性徐脈など胎児機能不全の所見

血液検査:フィブリノゲン↓、D-dimer↑、PT↑など(DIC所見)

うっ滞により、胎盤が肥厚し、出血がエコーフリースペースとなる。

大量出血により胎児に血液がいかなくなるので、低酸素により機能不全になると考えられる。

常位胎盤早期剝離の治療

DIC、ショックがある場合:先にDICやショックを治療する

緊急帝王切開

条件を満たす場合:吸引分娩、鉗子分娩

 

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