肝臓の4つの働き
肝臓の働きは以下の通り。
⑴エネルギーの貯蔵
⑵解毒作用
⑶胆汁の生成
⑷タンパク質やビタミンの合成
⑴エネルギーの貯蔵
肝臓では、消化・吸収されたグルコースからグリコーゲンを生成し、肝細胞に貯蔵する。
エネルギーが不足した場合には、グリコーゲンをグルコースに戻し、エネルギーを供給する。
⑵解毒作用
タンパク質の消化によってできるアンモニアは脳神経系にとって有毒である。
しかし、肝臓がアンモニアを無毒な尿素に変えることで、尿中に排泄している。
また、食べ物に含まれている毒をグルクロン酸抱合することで、無毒化する。
腸管から門脈を通って細菌が肝臓に侵入した場合は、血管壁のクッパー細胞が貪食する。
⑶胆汁の生成
肝臓は胆汁を常に作り、胆管を通じて腸の中に分泌している。
胆汁にはビリルビンが含まれており、胆汁の流れがうっ滞すると、血中のビリルビンが増加し、黄疸をきたす。
⑷タンパク質やビタミンの合成
凝固因子やアルブミン、ビタミンA、Dなどの合成も行う。