急性心筋梗塞の病態
冠動脈にできたプラークが破綻し、血栓ができることで冠動脈が狭窄する。
その結果、心筋が虚血になり、壊死をきたす。
急性心筋梗塞の症状
20分以上持続する激しい胸痛
冷汗
悪心・嘔吐(これしかない場合もあるので注意!)
急性心筋梗塞の診断
血液検査:CK上昇、CK-MB上昇、心筋トロポニンT上昇
心電図:T波増高、ST上昇、異常Q波、冠性T波
聴診:Ⅲ音、Ⅳ音
CK-MB、トロポニンTなどの心筋逸脱酵素が上昇する。
また、心電図でT波増高、ST上昇、異常Q波、冠性T波などの虚血による変化が見られる。
急性心筋梗塞の治療
段階 | 治療法 |
初期治療 | MONA: モルヒネ静注 O2投与 硝酸薬舌下投与 抗血小板薬(アスピリン)服用 抗凝固薬(ヘパリン)静注 β遮断薬 |
再灌流療法 | 第一選択:PCI PCIが緊急に行えないとき:t-PA製剤の静注 PCIが無効な例:CABG(冠動脈バイパス手術) 血栓溶解療法(禁忌がなければ) |
まずは初期療法を行い、根治治療となる再灌流療法につなぐと考える。
モルヒネ(強オピオイド)で痛みを抑えて酸素需要をへらすと考える。
また、β遮断薬で心臓の働きを弱めて、酸素需要をへらす。
酸素欠乏となっているので、O2投与。
冠動脈を拡張させるために、硝酸薬を舌下投与。
血栓形成が冠動脈閉塞の原因なので、抗血小板薬服用、抗凝固薬としてヘパリンを静注する。
PCIやCABGといった観血的処置が控えているので、半減期の短いヘパリン静注を使うと考える。
根治療法としては、血流を再開させるために、PCIもしくはCABGを行う。
MONAと覚える
M:morphine
O:O2
N:nitric acid
A:aspirin

医師向けに、薬剤情報提供サービス「メドピア」ができました。
現在会員募集に力を入れている段階で、2,000円分のポイントがもらえる登録キャンペーンを実施中です。
すでに会員の医師からの紹介で登録すると、2,000円分のポイントがもらえます。
私の紹介で良ければシリアルコード【ycflqt】で登録してみてください。
詳しい登録の手順は「メドピアの登録のやり方」にまとめました。
シリアルコード【ycflqt】で登録!
