有鈎鑷子と無鈎鑷子の違い
鑷子とは、組織をつまむための器具。
ピンセットのこと。
有鈎鑷子 | 無鈎鑷子 | |
読み方 | ゆうこうせっし | むこうせっし |
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目的 | 硬い組織をしっかりとつかむ | 柔らかい組織をつかむ |
つかむもの | 皮膚 皮下組織 筋層 太い靭帯など |
粘膜 血管 リンパ節 ガーゼや綿球などの衛生材料 |
使用場面 | 手術開始時の皮膚切開 手術終了前の閉創時 |
剥離時 |
有鈎鑷子は皮膚、皮下組織、筋層、靱帯などの硬い組織をつかむ時に使われる。
なので、手術時、皮膚切開と閉創において用いられる。
一方、無鈎鑷子は粘膜、血管、リンパ節などの柔らかい組織をつかむ時に使われる。
これは、先端の鈎という突起がないことで、組織を損傷させることなく掴むことができるからと考えられる。