眼科

糖尿病網膜症の病期の鑑別

糖尿病網膜症の病期の鑑別

進行の程度 眼底所見 鑑別! 病態 治療
単純糖尿病網膜症 毛細血管瘤:動脈硬化による
点状・斑状出血:血管透過性亢進により微小な出血をきたす
硬性白斑:血管透過性亢進によりタンパク質や脂肪が血管から出てくる
血管透過性亢進 血糖コントロール
光凝固療法(汎網膜光凝固)
増殖前糖尿病網膜症 火炎状網膜出血:出血が酷くなる
軟性白斑
無血管野:血管の閉塞による

出典:108C24


出典:112E27
蛍光眼底造影で造影されない黒いところが無血管野

血管閉塞 血糖コントロール
光凝固療法(汎網膜光凝固)
増殖糖尿病網膜症 新生血管(網膜周辺部):無血管野に血管新生が起こる
※脈絡膜ではない

出典
硝子体出血:新生血管が硝子体に向かって伸びて破綻する
牽引性網膜剥離:増殖組織という線維性の膜が出現し網膜を引っ張る
など
血管新生(網膜周辺部) 血糖コントロール
光凝固療法(汎網膜光凝固)
硝子体手術:網膜剥離があるから?

単純→増殖前→増殖

と覚える。

進行の程度により、単純糖尿病網膜症、増殖前糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症の3段階に分類される。

新生血管は網膜周辺部にできるもので、脈絡膜新生血管ではないことに注意する。

脈絡膜新生血管は加齢黄斑変性症で見られる。

糖尿病網膜症の病態

高血糖が続くと、網膜の細い血管が損傷を受け、変形したり詰まる。

血管がつまると網膜が酸欠に陥り、新しい血管を生やして酸素不足を補おうとする。

しかし、新生血管はもろいために容易に出血を起こす。

また、出血すると増殖組織といわれる網膜にかさぶたのような膜が張ってきて、網膜剥離を起こす。

単純糖尿病網膜症

初期の糖尿病網膜症の病態は、血管透過性亢進である。

細い血管壁が盛り上がることで血管瘤ができる。

また、血管から血液がもれたて、小さな出血である点状出血(針の先で突いたような小ささ)や斑状出血(少し大きめ)も見られる。

タンパク質や脂肪が血管から漏れ出て網膜にシミを作る硬性白斑もできる。

増殖前糖尿病網膜症

増殖前糖尿病網膜症では、網膜の血管が広い範囲で閉塞し、酸欠となることで、新生血管を作る準備が行われる。

火炎状網膜出血という大きめの出血や虚血による無血管野ができると考える。

増殖糖尿病網膜症

新生血管ができる段階。

新生血管が網膜や硝子体に向かって伸び、壁が破れると硝子体出血をきたす。

また、増殖組織といわれる線維性の膜が出現すると、これが網膜を引っ張って網膜剥離をきたす牽引性網膜剥離を引き起こす。

糖尿病網膜症の治療

血糖コントロール

網膜光凝固

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA