ファモチジンとは?
ファモチジンの商品名はガスターです。
日本では1985年に発売されました。
胃酸抑制薬として使われています。
ファモチジンの作用機序
胃粘膜の壁細胞のH2受容体を遮断することで、胃酸分泌を抑制する。
ファモチジンの効果
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
食道、胃、十二指腸の潰瘍や炎症といった病変がある場合に有効と思われる。
ファモチジンの用法・用量
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
成人:1回20mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与
また、1回40mgを1日1回(就寝前)経口投与することも可
○上部消化管出血の場合:注射剤で治療を開始し、内服可能になった後は経口投与に切りかえ。
○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
成人:1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与。
1回20mg を1日1回(就寝前)経口投与することも可。
○腎機能低下患者の場合:クレアチニンクリアランスに応じて投与量、間隔を調整
ファモチジンの禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
禁忌は特にない。
ファモチジンの重大な副作用
ショック、アナフィラキシー
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
肝機能障害、黄疸
横紋筋融解症
QT延長
意識障害、痙攣
間質性腎炎、急性腎不全
不全収縮
頻度は不明だが、副作用は意外と多い。
ファモチジンの作用時間
水なしで服用すると約3時間で最高血中濃度に達する。
半減期は4.6時間。
水で服用すると、早く最高血中濃度に達し、半減期は短くなる。
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