アニオンギャップはなぜ代謝性アシドーシスの指標となる?
出典:http://illustrator-amy.com/category/%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E5%85%A8%E8%88%AC/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%82%AC%E3%82%B9/
アニオンギャップとは、血液中の陽イオンの総量と陰イオンの総量の差のこと。
まず細胞外液中には陽イオンと陰イオンは等量存在する。
陽イオンは、Na+と測定されない陽イオン(unmeasured cations; UC)がある。
UCには、K+,Ca2+,Mg2+が含まれ約11mEq/lと一定である。
一方、陰イオンは、Cl-,HCO3-と測定されない陰イオン(unmeasured anions; UA)がある。
UAには、硫酸イオン(HSO4−)、硝酸イオン(NO3− ),乳酸イオン(CH3CH(OH)COO−),ケトン体などが含まれる。
よって、Na++UC=(Cl-+HCO3-)+UAとなる。
Na+-(Cl-+HCO3-)=UA-UC
アニオンギャップ=UA-UC(アニオンギャップ=Na+-(Cl-+HCO3-)より)
UCは一定なので、アニオンギャップが大きくなるということは、UA、つまり血液中の測定されない陰イオンが増えることになる。
よって、アニオンギャップ増加が代謝性アシドーシスを意味することになる。
細胞外液中の陽イオンと陰イオンは等量存在し,陽イオンとしてNa+と測定されない陽イオン(unmeasured cations; UC),陰イオンとしてCl-,HCO3-と測定されない陰イオン(unmeasured anions; UA)からなる。血液中の陽イオン(カチオン)の総量と,陰イオン(アニオン)の差をアニオンギャップという(AG=UA-UC)。UCには,K+,Ca2+,Mg2+が含まれ約11mEq/lと一定であり,臨床的には,AGは,【 Na+-(Cl-+HCO3-)】の式で概算できる。正常値は12±2 mEq/lで,代謝性アシドーシスの原因を鑑別する指標となる。AGの増加は,血中に不揮発性酸(固定酸)が増加した代謝性アシドーシスの際に認められ,糖尿病性ケトアシドーシス,アルコール性ケトアシドーシス,乳酸アシドーシス,腎不全およびサリチル酸(アスピリン)中毒などがその代表である。AGが正常の代謝性アシドーシスは,重炭酸塩基(HCO3-)が体外に異常に失われた場合にみられ,尿細管性アシドーシスや下痢などがその代表である。この場合,HCO3-の喪失に対しCl-が代償性に同量増加するためAGは正常値を示す。
出典:http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/0914.htm

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