微小変化型ネフローゼ症候群の概要
・小児のネフローゼ症候群の80%を占める
・一次性ネフローゼ症候群の38.7%を占める
・2~6歳に好発
・成人でも多い。
ネフローゼ症候群の中でかなりの割合を占めるので、必ず覚えておくべき疾患。
微小変化型ネフローゼ症候群の病態
尿に蛋白が多く出ることで、血液中の蛋白が減り、血液中の浸透圧が低下する。
その結果、血管外に水分が漏出し、浮腫が起こる。
微小変化型ネフローゼ症候群の症状
急激な発症で、突然の浮腫をきたす
胸腹水の貯留をきたすこともある
尿蛋白の選択性が高いのが特徴。
尿蛋白の選択性が高いとは、高分子の蛋白は排泄されず、中分子の蛋白が尿中に排泄される状態。
0.1g/kg/日以上の蛋白尿が見られる。
微小変化型ネフローゼ症候群の診断
光学顕微鏡や蛍光抗体法で異常がないのが特徴。
なので、免疫グロブリンの沈着はない。
しかし、電子顕微鏡で糸球体上皮細胞の足突起の消失が見られる。
電子顕微鏡でしか異常がないので、微小変化型というと覚える。
微小変化型ネフローゼ症候群の治療
副腎皮質ステロイドが著効する
※ステロイド治療で寛解するが、ステロイド減量中に再発しやすい
抵抗性の場合:免疫抑制剤併用
浮腫に対して:ループ利尿薬

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