神経内科

ギランバレー症候群の病態、診断、治療

ギランバレー症候群の病態


出典:https://kf-myway-inqc.net/archives/4336

カンピロバクターなどの先行感染に対する抗体が、末梢神経の似た抗原を攻撃することで、末梢神経が障害されて脱髄が起こり、運動麻痺をきたす。

ギランバレー症候群の診断

血液検査:抗ガングリオシド抗体

髄液検査:タンパク細胞解離

神経伝導検査:伝導速度低下、伝導ブロック、F波の伝導遅延

タンパク細胞解離とは、脳脊髄液中にタンパクが増加するが、細胞の増加は認めない現象。

脊髄クモ膜下腔での髄液一血漿関門の蛋白透過性の亢進が原因とされる。

以上の結果により,GBSの髄液蛋白増加の機序は髄液の「よどみ」などが生
じるためではなく,脊髄クモ膜下腔での髄液一血漿関門の蛋白透過性が異常に亢進するためであると考えられる。

出典:https://tohoku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=80408&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

 

ギランバレー症候群の治療

血漿交換
免疫グロブリン大量静注

すでに抗体が産生された後なので、ステロイドは有効ではない。

血漿に含まれる抗体を除去するため、血漿交換が有効。

また、免疫グロブリン大量静注投与により、IgGの分解を促進し、抗体の作用を弱める。

 

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