一次性頭痛の鑑別
片頭痛 | 緊張型頭痛 | 群発頭痛 | |
病態 | 何らかの刺激で頭の血管にある神経終末から血管作動性物質が放出され、血管が拡張し神経を刺激する | 頭頚部の姿勢異常やストレスが原因で、頭頚部を中心とした筋肉が持続的に収縮して起こる | 不明 |
好発鑑別! | 若年〜壮年女性 | 20〜40歳代男性 | |
随伴症状鑑別! | 悪心・嘔吐 光過敏 音過敏 閃輝暗点 |
肩こり | 副交感神経症状: 流涙 結膜充血 鼻閉・鼻汁 |
頭痛の性状鑑別! | 拍動性にズキズキ | ギューッと締め付けられる持続性頭痛が数十分〜数日続く | 突然眼の奥がえぐられる激痛が1時間続く |
誘発因子 | ストレスなど | VDT作業 ストレス 頭頚部の姿勢異常 |
飲酒 |
増悪因子 | 体動 | 夕方になる | |
寛解因子 | 体動で和らぐ | ||
治療(発作時) | トリプタン(皮下注、内服) NSAIDs |
NSAIDs ストレッチ |
トリプタン(皮下注のみ) 100%O2 |
治療(予防) 覚える! |
Ca拮抗薬 β遮断薬:レートを抑える? 抗うつ薬 抗てんかん薬(バルプロ酸) |
三環系抗うつ薬 | Ca拮抗薬(血管を弛緩させるから) ステロイド |
片頭痛は何らかの原因により、脳の神経から血管作動性物質が出ることで血管が拡張し、その拍動により神経が刺激されズキズキとした頭痛をきたす。
なので、ズキズキとした頭痛というのが特徴。
体動すると血流が良くなって拍動が増悪するので、体動により頭痛は悪化する。
発作時の治療は、トリプタンによりセロトニン受容体を作動させることで、血管を収縮させること。
また、鎮痛薬としてNSAIDsを用いる。
緊張型頭痛は、ストレスやパソコン作業による頭頚部の筋緊張が原因で起こる。
なので、収縮した筋肉にぎゅーっと締め付けられるような痛みが特徴。
体動することで筋肉がほぐれるので、頭痛は緩和する。
発作時の治療は、体動で緩和するのでストレッチ。
鎮痛薬としてNSAIDs。
群発頭痛は機序は不明。
目の奥がえぐられるような突然の痛みが特徴。
飲酒が誘因となり、治療は、トリプタンと100%O2投与。

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