新生児壊死性腸炎の病態
低出生体重児や人工栄養児に多い。生後2〜3週間で起こる。
未熟児では、腸の免疫や運動が未熟なので、腸の中で細菌が異常に増える。
さらに、血行障害により、腸の壁に傷ができると、細菌が腸の壁のなかに入り込み壊死をきたす。
母乳では免疫物質が豊富なので、細菌増殖が防がれると考えると、人工栄養児に多いと理解できる。
新生児壊死性腸炎の症状
出典:http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/55v9rc
著名な腹部膨隆、下血、イレウス
腸閉塞により、ガスがたまるから腹部膨隆すると考える。
炎症により、下血やイレウスも起こると考える。
新生児壊死性腸炎の診断
腹部X線:腸壁内の気腫像、門脈内気腫像
細菌が損傷した腸壁に入り込み水素ガスを生じる。
腸管壁内でガスの蓄積が生じるため、腸壁の気腫像が見られる。
また、門脈にガスが入る所見も見られる。
新生児壊死性腸炎の治療
まずは保存的療法(哺乳などの経腸栄養の中止、輸液、広域抗菌薬、経鼻胃管吸引)
腸管穿孔や壊死、腹膜炎をきたした場合:手術
まずはイレウスと同じような保存的療法を行う。
手術となるのは、腸重積やイレウスなどと同じで、穿孔や壊死をきたした場合と考える。
ほとんどイレウスと治療方針は変わらない。

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