113回医師国家試験

微小変化型ネフローゼ症候群の概要、病態、症状、診断、治療

微小変化型ネフローゼ症候群の概要

・小児のネフローゼ症候群の80%を占める

・一次性ネフローゼ症候群の38.7%を占める

・2~6歳に好発

・成人でも多い。

ネフローゼ症候群の中でかなりの割合を占めるので、必ず覚えておくべき疾患。

微小変化型ネフローゼ症候群の病態

尿に蛋白が多く出ることで、血液中の蛋白が減り、血液中の浸透圧が低下する。

その結果、血管外に水分が漏出し、浮腫が起こる。

微小変化型ネフローゼ症候群の症状

急激な発症で、突然の浮腫をきたす

胸腹水の貯留をきたすこともある

尿蛋白の選択性が高いのが特徴。

尿蛋白の選択性が高いとは、高分子の蛋白は排泄されず、中分子の蛋白が尿中に排泄される状態。

0.1g/kg/日以上の蛋白尿が見られる。

微小変化型ネフローゼ症候群の診断

光学顕微鏡や蛍光抗体法で異常がないのが特徴。

なので、免疫グロブリンの沈着はない。

しかし、電子顕微鏡で糸球体上皮細胞の足突起の消失が見られる。

電子顕微鏡でしか異常がないので、微小変化型というと覚える。

微小変化型ネフローゼ症候群の治療

副腎皮質ステロイドが著効する

※ステロイド治療で寛解するが、ステロイド減量中に再発しやすい

抵抗性の場合:免疫抑制剤併用
浮腫に対して:ループ利尿薬

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