血液内科

貧血の鑑別を覚える方法

貧血の鑑別のために必要な知識だけをまとめる。

貧血の定義

貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が減少している病態。

まずは、貧血の定義を覚える。

WHO基準の貧血の定義

成人男子 Hb 13g/dl未満
成人女子や小児 Hb 12g/dl未満
高齢者 Hb 11g/dl未満

貧血の鑑別に必要な知識

貧血の鑑別は血液検査が重要。

必要な血液検査項目について覚える。

血液検査の項目 説明
フェリチン トランスフェリンによって運ばれてくる鉄を細胞内に貯蔵。鉄が必要な場合は速やかに利用できるように調節する。血中にも微量が存在し、貯蔵鉄の量を反映して増減する。
総鉄結合能
(TIBC:total iron‐binding capacity)
すべてのトランスフェリンに結合しうる鉄の量
トランスフェリン 鉄と結合して、血中を運搬し、造血細胞に引き渡す
血清鉄 トランスフェリンと結合している鉄
葉酸
ビタミンB12
ハプトグロビン 溶血などにより、遊離したヘモグロビンを回収する。

 

知っておくべき正常値

白血球 3500〜10000/μl
血小板 15万〜40万/μl
男 70μg/dl〜
女 45μg/dl〜

決勝は行こう、島へ。

決勝 :血小板
行こう:15万/μl
島へ :40万/μl

徹底的に、オナれ、シコれ

徹底的(Fe)
オナれ→70μg/dl〜
シコれ→45μg/dl〜

貧血の鑑別

出典:日本内科学会雑誌第104巻第7号

①白血球と血小板が減少していないかを見る

まず、貧血の鑑別なので、赤血球やHbが減少している状態であるとする。

次に、白血球と血小板が減少していないかを見る。

赤血球に加えて、白血球や血小板も減少していれば、骨髄の造血機能に異常があると考えられる。

また、肝疾患や脾機能亢進症も考えられる。

骨髄検査が必要な疾患 再生不良性貧血
骨髄異形成症候群
骨髄線維症
巨赤芽球性貧血
白血病
肝疾患
脾機能亢進症

肝疾患で汎血球減少がみられるのは、肝臓はさまざまなタンパク合成を行っているので、血球に必要なタンパク合成も低下するからだと考えられる。

②網状赤血球の絶対数の増加があるかを見る

網状赤血球の絶対数 10万/μl以上で増加とする

網状赤血球数の絶対値が10万/μl以上である場合は、赤血球産生が亢進していると考える。

赤血球産生が亢進しているので、産生機能は正常だと考えられる。

よって、破壊が亢進していたり、出血などにより失われていると考えられる。

なので、溶血や出血を疑う。

溶血所見

間接ビリルビン 上昇
LDH 上昇
ハプトグロビン 低下
ヘモジデリン尿

溶血所見を確認し、所見があれば、溶血だと考えて、原因を検索する。

溶血所見がなければ、出血だと考えて出血源を検索する。

出血の検索

上部消化管内視鏡
便潜血
直腸指診

網状赤血球数が増加していない場合は、MCVを求めて、大球性貧血、正球性貧血、小球性貧血に分類し、鑑別していく。

MCVによる分類

MCV≦80 81~100 101≦MCV
小球性貧血 正球性貧血 大球性貧血

 

 

 

 

 

 

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