112回医師国家試験

急速静注と点滴静脈内注射の違い

急速静注と点滴静脈内注射の違い


出典:https://www.boehringerplus.jp/ja/product-pages/product-faq/q245

急速静注とは、名前の通り、静脈から短時間で急速に薬液を注射すること。

点滴静脈内注射とは、ボトルやバッグに入れて吊した薬剤を、静脈内に留置した注射針から一滴ずつ、ぽたぽたと投与する方法。

時間をかけてゆっくり投与することで、薬剤の血中濃度の急激な上昇を抑え、副作用を回避することができる。

一部の薬剤では致死的な不整脈(塩化カリウムやリドカインなど)を起こすことがあり、必ず点滴静注を行わなければならない。

実際、リドカインやカリウム製剤を誤って急速静注し、死亡した事故が過去に起きている。

「リドカイン(10%キシロカイン)急速静注」(報道日:5/8)
20代の研修医が、高濃度の点滴用不整脈治療剤「リドカイン(10%キシロカイン)」を誤って静注し、70代の女性患者が死亡した。当直時間帯、看護師が患者が不整脈になっているのを発見し、当直だった研修医に連絡。研修医は、不整脈の治療剤を投与するよう処方し、女性患者に静脈注射した。その後、患者は容体が急変し死亡した。

「リドカイン(10%キシロカイン)急速静注」(報道日:5/26)
30代の看護師が、心臓疾患で入院していた80代の女性患者に、誤って高濃度の点滴用不整脈治療剤「リドカイン(10%キシロカイン)」を注射し、患者が死亡した。病院はミスを認めて遺族に謝罪し、警察に届けた。

「高濃度カリウム急速静注」(報道日:5/28)
看護師(22)が、入院中の60代の女性患者に誤って塩化カリウム製剤を原液で直接静注し、直後に患者が心不全で死亡した。病院はミスを認め遺族に謝罪し、警察に届けた。

出典:https://www.psp-jq.jcqhc.or.jp/post/proposal/132

ちなみに、10%キシロカイン急速静注による死亡事故は静注用キシロカイン2%との取り違えが原因だったため、10%キシロカインの販売は中止されている。

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:加藤益弘)は、暫定的な措置として行ってきた抗不整脈薬「点滴用キシロカイン10%」の限定供給を本日、2005年10月末日をもって終了します。

当社は2005年3月末日をもって医療事故防止の観点から本製品の販売を中止しました。一方、日本ホスピス緩和ケア協会より癌性疼痛治療における供給継続の要望があったことから、4月1日以降も癌性疼痛緩和への使用を希望する施設のうち、保管や取り扱いについての基準を満たし、書面を当社に提出された医療機関に限り、本製品を限定的に供給してきました。なお、この暫定的な措置については、2005年3月29日付けで、厚生労働省より通知が発出されました。

本製品については、濃度の異なる製剤(静注用キシロカイン2%)との取り違えなどの医療事故が発生したため、その防止のため2001年より4回にわたりラベル変更や添付文書の改訂などの対策を行いました。しかし、その後も事故の発生が続いたため、根本的な解決方法を様々な角度から検討した結果、販売中止が妥当であるとの結論に至りました。2005年3月末日に販売中止することを決定し、2004年10月より代替製剤の案内を含めて情報提供を行いました。

出典:https://www.psp-jq.jcqhc.or.jp/post/proposal/132

 

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