泌尿器科

鑑別疾患を上げるための思考過程とは?

鑑別疾患を上げるための思考過程とは?

鑑別疾患を上げることは難しい。

多くの医学生は、疾患と症状まではわかっていて、一つの症状から多くの疾患を上げるという訓練はあまりしていないからだ。

例えば、血尿を主訴とする患者の鑑別疾患をあげよと言われた時の鑑別疾患を上げるための思考過程を分析してみたい。

以下の5つの鑑別疾患を上げるには、どのような考えれば良いかを考える。

IgA腎症(慢性糸球体腎炎)
尿管結石
膀胱炎
腎盂腎炎
膀胱がん

まず解剖学的に異常のある臓器にあたりをつける

血尿をきたすということは、尿路に異常があると考えられる。

つまり、腎臓(腎実質、腎盂)、尿管、膀胱、尿道である。

臓器ごとに疾患のカテゴリを意識して疾患を想起する

よくある疾患としては、感染症・炎症、悪性腫瘍、器質的疾患を考えれば良いと思う。

すると、以下のように臓器別に疾患が思いつくはず。

感染症・炎症 悪性腫瘍 器質的疾患
腎実質 IgA腎症
腎盂 腎盂腎炎 腎盂癌
尿管 尿管癌
膀胱 膀胱炎 膀胱癌
尿道 尿道炎 尿道損傷

 

想起した疾患から血尿をきたす疾患を選ぶ

最後に想起した疾患から血尿をきたす疾患を選べばよい。

ここで、疾患に対する知識が必要とされる。

鑑別疾患を上げるために必要なことは?

鑑別疾患を上げるためには、あらゆる疾患に対する知識が必要である。

あとは、漏れなく、様々な鑑別疾患を想起するためにシステマティックなロジカルシンキングが必要とされると考える。

 

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