神経内科

多発性硬化症の病態、治療

多発性硬化症の病態

multiple sclerosis:MS

自己免疫により、脳や脊髄、視神経などの中枢神経系に空間的・時間的に脱髄が多発する疾患。

だから、多発性=空間的・時間的に脱髄が多発と考えると覚えやすい。

脱髄が起きるとミエリンが障害され、軸索がむき出しになるので、情報伝達が障害されて神経症状があらわれる。

多発性硬化症の治療

急性増悪期 ステロイドパルス
再発予防 インターフェロンβ

治療は急性増悪期と再発予防に分けて考える。

急性増悪期の治療は、自己免疫が原因なので、副腎皮質ステロイドのパルス療法。

再発予防はインターフェロンβ。

サイトカインの一つであるインターフェロンβがなぜ多発性硬化症に有効かは不明だが、

免疫調節、抗ウイルス、細胞増殖抑制作用によるものと考えられている。

【薬効薬理】
インターフェロンβが多発性硬化症に対して臨床効果を発揮する正確な機序は不明であるが、下記のような作用が多発性硬化症の再発予防に関与するものと考えられる。

1. 免疫調節作用
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、間接的FACS解析を行った結果、A549細胞表面にクラスI主要組織適合性抗原を誘発した。

2. 抗ウイルス作用
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、脳心筋炎ウイルスを接種し、細胞変性効果(CPE)測定法を用いて細胞生存率を測定した結果、抗ウイルス作用が認められた。

3. 細胞増殖抑制作用
Daudi細胞(ヒトBリンパ腫細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、3H-チミジン1μCiを加えて標識し、液体シンチレーション計数法によりチミジンの量を測定した結果、細胞増殖抑制作用が認められた。

出典:http://www.nihs.go.jp/dbcb/Biologicals/interferon_beta-1a.html

 

 

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