113回医師国家試験

胆嚢炎と胆管炎の鑑別

胆嚢炎と胆管炎の違い

胆嚢炎 胆管炎
病態 胆石が胆嚢頸部に嵌頓して胆汁がうっ滞し、細菌感染をきたす 胆石や腫瘍により、胆管が閉塞し、胆汁がうっ滞し、細菌感染をきたす。
重症化すると、急性閉塞性化膿性胆管炎となり、胆道内圧が急激に上昇し、大量のエンドトキシンを含む胆汁が血管内に逆流し、敗血症→DICとなり死亡する
徴候
鑑別!
マーフィー徴候(深吸気で肝臓を触知時に疼痛) シャルコー3徴(発熱、黄疸、右季肋部痛)
レイノルズ5徴(+ショック、意識障害)
初期治療 絶飲食
輸液
抗菌薬
鎮痛薬
絶飲食
輸液
抗菌薬
鎮痛薬
根治療法 経皮経肝胆嚢ドレナージで炎症を落ち着かせる

腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)
内視鏡的胆道ドレナージ
合併症 閉塞性黄疸(落下結石やMirizzi症候群による) 急性閉塞性化膿性胆管炎
敗血症
DIC

胆嚢は摘出しても問題ないので、胆嚢炎では、胆嚢摘出術が適応になる。

また、膿を排出するため胆嚢のドレナージも有効。

しかし、総胆管などの胆道を摘出するわけにはいかないので、胆管炎では、治療は胆道ドレナージのみ。

黄疸をきたすのは胆管炎なので、シャルコー3徴は急性胆管炎の徴候であると覚える。

なぜなら、胆管の炎症により、胆汁がうっ滞して胆汁が逆流するから。

しかし、胆嚢炎では胆管が閉塞するとは限らないので黄疸が出るとは限らないことに注意する。

 

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