洞性頻脈と発作性上室性頻拍(PSVT)の違い
洞性頻脈 | 発作性上室性頻拍(PSVT) | |
病態 | 洞結節からの興奮が頻繁となっている状態だが、洞調律 | 心房内や房室接合部付近(合わせて上室)に興奮が発生して起こる |
症状 | – (発熱、精神的緊張、アルコール摂取などが原因なので問題ない) |
動悸、息切れ、胸痛 |
P波 | あり | しばしば確認できない(病態によってはある) |
QRS波 | narrow | narrow |
発作の起こり方 | 徐々に上昇 | 突然起こり、突然消失 |
心拍数 | 100~180/min | 150~250/min |
治療 | 必要なし | ベラパミル ATP製剤 カテーテルアブレーション |
心電図 | 出典 |
出典 |
発作性上室性頻拍(PSVT)は、房室結節回帰性頻拍(AVNRT)、房室回帰性頻拍(AVRT)、心房頻拍(AT)などの不整脈の総称であることは覚えておきたい。
洞性頻脈は動悸や胸痛の訴えがなく、心電図でP、QRS、Tが確認できれば判断できるか。
一方、PSVTは発作性に動悸や胸痛が起こり、高度な頻脈があり、心電図でP波がない場合に診断できると思われる。
ただし、心電図でP波が見られることもあるようなので、症状や発作の起こり方、既往歴などから総合的に判断すれば良いかと思う。
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