鑑別に関わる症状

急性副鼻腔炎はなぜ前屈で増悪する?

急性副鼻腔炎はなぜ前屈で増悪する?

急性副鼻腔炎では膿の貯留によって、副鼻腔内圧が高まり空洞粘膜に分布する三叉神経が刺激されて痛みが生じる。

うつむくことで頭に血液がたまるので静脈圧が上昇し、副鼻腔内圧が上がるため、さらに三叉神経への刺激が増強するから。

副鼻腔内の粘膜の神経支配は,三叉神経第2枝の上顎神経である。三叉神経はその走行から,蝶形骨・側頭骨の機能障害,硬膜の緊張,静脈圧の上昇などにより傷害を受ける可能性がある。急性副鼻腔炎は,主に風邪などの上気道のウイルス感染が原因で,副鼻腔粘膜の炎症による腫脹のため,開口部の閉塞が生じた後に発症する。この開口部の閉塞のため,副鼻腔の空洞内の空気が血流に吸収されると副鼻腔内部が陰圧になり,副鼻腔内に滲出液が引き込まれて貯留し,そこに細菌が繁殖する。
さらに,体液や白血球が副鼻腔に流れ込んで細菌による炎症産物(膿)が貯留することにより,副鼻腔内圧が高まり空洞粘膜に分布する三叉神経を刺激する。そのため,各副鼻腔の貯留部位や充満の程度により,前頭部,眉間部,こめかみや上顎部の痛みを惹起し,叩打痛が確認される。特に前屈などのうつむき姿勢により,副鼻腔内の静脈圧が上昇すると,さらに副鼻腔内圧が上がるため三叉神経への刺激が増強する。
自験例においては,床に落ちた物を拾う,靴紐を締めるなど前屈姿勢が90度を超えるほど,痛みが悪化することが特徴であった。

出典:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=7639

 

 

 

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