目次
産業医の資格をとる5つの方法
産業医資格を取得するには、大きくわけて以下の4つの方法があります。
取得方法 | 期間 | 難易度 | 更新 |
1. 日本医師会の産業医基礎研修で50単位を取得 | 1週間〜2年 | 簡単 | 必要 |
2. 産業医科大学の産業医学基本講座 | 1.5ヶ月 | 普通 | 不要 |
3. 労働衛生コンサルタント試験に保健衛生区分で合格 | 1年 | 難しい | 不要 |
4. 産業医科大学を卒業する(卒業と同時に産業医資格が取得かつ永久資格となる) | 6年 | 超難しい | 不要 |
5. 大学で労働衛生に関する講座の教授、准教授又は講師となる | – | 超難しい | 不要 |
それぞれについて詳しく説明していきたいと思います。
1. 日本医師会の産業医基礎研修で50単位を取得
1-1. 地道にコツコツ50単位を取得する
1つ目は、日本医師会の産業医基礎研修で50単位を取得するという方法です。
産業医学基礎研修とは、日本医師会や都道府県医師会が主催する研修会で、1単位=1時間の講義や実習となります。
研修区分 内容 取得単位数 前期研修 (1)総論 2単位 14単位 (2)健康管理 2単位 (3)メンタルヘルスケア対策 1単位 (4)健康保持増進 1単位 (5)作業環境管理 2単位 (6)作業管理 2単位 (7)有害業務管理 2単位 (8)産業医活動の実際 2単位 実地研修 主に職場巡視などの実地研修、環境測定実習や映画を見るなどの実務的研修。 10単位 後期研修 地域の特性を考慮した実務的・やや専門的・総括的な後期研修。 26単位 出典:https://www.aichi.med.or.jp/sangyohoken/capacity/index.php
上図のように、基礎研修は前期研修14単位、実地研修10単位、後期研修26単位にわかれており、1単位=1時間の講義や実習となっています。
以下のような各都道府県医師会の産業医研修会のサイトを利用し、こまめに単位を取得いきましょう。
そんなに頻繁に研修会が行われているわけではないので、うまく受講できたとしても、すべて取得するのに1年半~2年はかかるといわれています。
1-2. 集中講座で1週間で一気に50単位を取得
集中講座に参加することが、現実的に1番簡単に産業医を取得しやすい方法です。
講座 | 時期 | 場所 | 受講料 | 募集数 |
産業医科大学 夏季集中講座 | 8月に連続6日間 (第1クール) 令和4年7月25日(月)~7月30日(土) (第2クール) 令和4年8月1日(月)~8月6日(土) | 北九州市 | 10万円? | (第1クール)360名 (第2クール)360名 計720名 |
産業医科大学 冬季集中講座 | 2月に連続6日間 | 東京 | 14万円 | 260人? |
東京医科歯科大学 産業医学研修会 | 令和4年8月11日(木)~17日(水) | 東京 | 3〜10万円 | 300人? |
自治医科大学 産業医学研修会 | 1月、2月に3日間ずつ 8月、9月に3日間ずつ | 栃木 | 7.2万円? | 180人? |
獨協医科大学 産業医学研修会 | 8、9月の6週末で計6日間 | 栃木 | 5.4万円? | 200人 |
東北大学 産業医学研修会 | 11,12,1月に2日間ずつ計6日間 | 仙台市 | 3.9万円 | 80人 |
岡山大学 産業医学研修会 | 令和4年7月16日(土)~ 7月18日(月・祝) 令和4年9月17日(土)~ 9月19日(月・祝) | 岡山市 | 8万円 | 100人 |
申し込み時期はそれぞれのサイトで確認できます。
先着、抽選など研修会によって方式は様々です。
申し込み方法が更新されるまで、こまめにチェックすることをおすすめします。
2. 産業医科大学の産業医学基本講座
産業医科大学の産業医学基本講座とは、産業医活動の基礎から実践までを体系的にかつ、集中的に学べる国内唯一の研修講座です。
本気で産業医一本で食べていきたいという方におすすめとなっています。
以下のどちらかへの参加が必須です。
講座 | 時期 | 場所 | 受講料 | 募集 人数 |
産業医科大学 産業医学基本講座 | 令和4年4月4日から5月14日 | 産業医科大学(北九州市) | 21万円 | 100 |
産業医科大学 産業医学基本講座 | 令和4年6月2日(木)~10月18日 火・木曜日の夜間及び隔週土曜日 火・木曜 18:30-21:40 隔週土曜 9:00-17:50 | 東京 | 50万円 | 20 |
産業医科大学開催のものは丸1日講義があるので、別に仕事をしている方は参加できないと思います。
東京開催の方は平日は18時半から講義が始まるので、仕事をしながらでも取得可能です。東京に在住の方にお勧めですね。
3. 労働衛生コンサルタント試験に保健衛生区分で合格
労働衛生コンサルタントとは、労働安全衛生法に基づく国家資格です。
合格に必要な勉強時間の目安は、80~100時間。
合格率はおよそ30%です。
それほど勉強時間を必要とせずにとれますし、更新不要というメリットがあります。
4. 産業医科大学を卒業する(卒業と同時に産業医資格が取得かつ永久資格となる)
産業医科大学を卒業すると、産業医資格が自動的に付与されます。
というのも、産業医科大学は産業医を養成するために医学部だからです。
なので、大学6年間を通して産業医学を学ぶために、卒業=産業医取得となります。
また、この場合の産業医資格は永久資格となるので、更新不要です。
5. 大学で労働衛生に関する講座の教授、准教授又は講師となる
大学で労働衛生に関する講座の教授、准教授、講師となった場合も産業医資格が手に入ります。
大学で講師以上となるのはかなり大変なので、産業医資格をとるために、この方法を選択するのは非効率的ですね。
産業医資格は更新が必要?
日本医師会の産業医基礎研修で取得した産業医資格は更新が必要です。
認定証取得後の5年間(認定証に記載されている有効期間中)に生涯研修20単位以上を取得し、更新申請が必要となります。
生涯研修には、更新研修・実地研修・専門研修が含まれ、それぞれ1単位以上、合計で20単位以上を取得しなければなりません。
なので、産業医として働くつもりがないなら、無駄に更新の手間と費用がかかるので取らない方がいいです。
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