腎臓内科

腎臓の主な4つの働き

腎臓の主な5つの働き

腎臓の主な4つの働きは以下の通り。

・老廃物の排出と体液量やイオンバランスの調整

・レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系による血圧調整

・エリスロポエチンを出して血液を作らせる

・活性型ビタミンDを作り、カルシウムを吸収し、骨を作る

老廃物の排出と体液量やイオンバランスの調整

腎臓では、赤血球やタンパク質などの大きな分子は濾過されないが、それ以外は全て濾過される。

しかし、体に必要なアミノ酸やブドウ糖は尿細管で再吸収される。

糖尿病で尿に糖がでる理由

糖尿病では、血糖値が高いため、腎臓で濾過されるブドウ糖の量も著増する。

ブドウ糖が再吸収できる量を越えると、再吸収しきれず、尿に糖が排出される。

水は99%は再吸収され、部位ごとの吸収率はだいたい近位尿細管70%、ヘンレ20%、遠位尿細管7%、集合管2%である。ゴロ:「なになに?」

※覚えやすいように数字をいじった概算

また、腎臓では、ナトリウムやカリウム、リン、マグネシウムなどの電解質も濾過される。

そのため、アルドステロンなどにより電解質の再吸収の調整も行われている。

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系による血圧調整

腎臓では、血流が低下すると、傍糸球体細胞からレニンが分泌される。

そして、アンジオテンシン、アルドステロンなどを介して血圧を上昇する仕組みがある。

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系とは?レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系とは? 出典:https://www.adalat.jp/ja/home/pharmac...

エリスロポエチンを出して血液を作らせる

腎臓は、赤血球の産生を促進するエリスロポエチンというホルモンを分泌する。

そのため、慢性腎不全になると、エリスロポエチンが産生されなくなり、腎性貧血となる。

エリスロポエチンは腎性貧血の治療に使われている他に、酸素を運ぶ赤血球を増やすことができるため、ドーピングとしても使われている。

活性型ビタミンD3の産生


出典:http://www.orth.or.jp/osteoporose/yakubutu2.html

ビタミンD3は、経口摂取もしくは、皮膚で紫外線照射により産生される。

皮膚では、コレステロールの代謝産物であるプロビタミンD3が紫外線照射によりビタミンD3となる。

その後、肝臓で25位が水酸化、腎臓で1α位が水酸化されて、活性型となる。

 

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