甲状腺機能亢進症にヨード造影剤は禁忌?
ヨード造影剤であるオイパロミンの添付文書には、以下のような記述があり、重篤な甲状腺疾患の患者には禁忌となっている。
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1.ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な甲状腺疾患のある患者[ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある。]出典:オイパロミン 添付文書
甲状腺機能亢進症にヨード造影剤が禁忌の理由は?
甲状腺機能亢進症にヨード造影剤が禁忌の理由は、ヨード造影剤投与によって生じるヨード過剰状態に対して、調節が働かないからです。
その結果、甲状腺中毒症などに陥ります。
◆重篤な甲状腺疾患のある患者にヨード造影剤を投与するとどのようなリスクがあるか?
造影剤投与後に甲状腺機能亢進症,甲状腺クリーゼをきたしたという報告がある16,17)。
造影剤には微量の遊離ヨードが含まれており,重篤な甲状腺疾患のある患者では,ヨード造影剤投与によるヨード過剰状態に対して自己調節メカニズムがうまく機能できず,甲状腺中毒症などの重篤な代謝機能障害をきたすおそれがあると考えられる。出典:https://radiology.bayer.jp/static/pdf/auth/cm_faq/cm_faq_2.pdf
出典:http://www.kodomo-kenkou.com/cretin/lesson/lesson16.html
ヨード過剰により甲状腺中毒になるのは、甲状腺ホルモンの生成過程でヨードが使用されるからだと考えられます。
材料が多いと生成物も多くなるということです。
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