産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の違い
産瘤 | 頭血腫 | 帽状腱膜下血腫 | |
病態 | 産道抵抗による圧迫で皮下に浮腫ができる | 吸引、鉗子分娩などにより骨膜が剥がれて、骨膜直下に出血をきたす。生後から徐々に大きくなるが一定以上に出血するとその圧力で血が止まる。 | 骨膜の上で剥離するため、骨膜を超えて広がるので大量出血となる |
出血の有無 | – | + | + |
剥離する場所 | 皮下 | 骨膜直下 | 帽状腱膜下(帽状腱膜と骨膜の間) |
骨縫合を超える? 鑑別! |
超える | 超えない | 超える |
波動の有無 鑑別! |
なし | あり | あり |
高ビリルビン血症の有無 鑑別! |
なし | あり | あり |
治療 | 経過観察 | 経過観察 | 出血性ショック治療 DICの治療 |
禁忌 | ※穿刺吸引は禁忌 |
頭血腫と帽状腱膜下血腫は出血をきたすので、高ビリルビン血症を伴うことがある。
波動とは、ぶよぶよとした液体が貯留しているような感触があること。
出典:病気が見える vol.10
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