発熱を伴う膝の関節炎の鑑別3つ
偽痛風 (結晶誘発性関節炎) |
痛風 (結晶誘発性関節炎) |
化膿性関節炎 | |
病態 | ピロリン酸Caの結晶が関節腔内に沈着する。 発熱が自然に消失するというエピソードが特徴。 発作を繰り返す。 |
高尿酸血症が持続することで、尿酸塩が組織に沈着し、強い関節痛の発作をきたす | 多くは医原性。 関節穿刺後数日で疼痛、腫脹が現れる。 |
誘因 | 大量飲酒 激しい運動 高尿酸血症治療薬による急激な尿酸値の低下 |
関節穿刺 | |
沈着するもの | ピロリン酸Ca | 尿酸塩結晶 | |
発熱や関節痛が数日で自然に改善したエピソード 鑑別! |
+(特徴的!) | +(発作は1週間以内に軽快) | – |
関節穿刺液 鑑別! |
黄色に混濁(好中球増加による) | 偏光顕微鏡で針状結晶 | 混濁 細菌+ |
好発部位 鑑別! |
膝関節 肩関節 股関節 足関節 頚椎 胸椎 腰椎 などにも起こる ※大関節に起こる |
母趾のMTP関節 | |
発熱 | しばしば | しばしば | あり |
診断 | 半月板や関節裂隙の石灰化![]() 出典:105I40 ![]() 出典:113D40 |
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病理 | 偏光顕微鏡:方形のピロリン酸Caの結晶の証明 | 偏光顕微鏡:針状結晶の証明 | 起因菌の証明 |
治療 | 対症療法: 安静 NSAIDs ステロイド 関節液の穿刺排液 |
発作前兆期: コルヒチン 発作極期: NSAIDsパルス ステロイド 間欠期: 尿酸排泄促進薬(プロベネシド) 尿酸生成抑制薬(アロプリノール、フェブキソスタット) |
抗菌薬 切開排膿 持続洗浄 |
合併症 | 皮下結節(痛風結節):痛風発作を繰り返すうちに関節の破壊、尿酸塩の蓄積によりできる肉芽腫 腎障害(痛風腎) ![]() 出典 |
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