血液検査

電解質異常(高Ca、低Ca、高K、低K)の症状、治療まとめ

電解質異常は国試によく出る。

電解質異常の症状、治療まとめ

電解質異常は原因と治療を覚えるのが最重要。

電解質異常 症状 原因 治療
高Ca 多尿(腎性尿崩症):脱水→腎不全 悪性腫瘍のPTHrP分泌
多発性骨髄腫
ATL
副甲状腺機能亢進症
薬剤性(サイアザイド系、活性型ビタミンD)
輸液+ループ利尿薬(尿中へのCa排泄促進)
カルシトニン(骨吸収の抑制)
ビスホスホネート(骨吸収の抑制)
低Ca テタニー
QT延長(多形性心室頻拍)
易刺激性
けいれん
副甲状腺機能低下症
ビタミンD欠乏
アルカローシスによるCa2+低下
緊急時(テタニーや心不全症状が明らか):
グルコン酸カルシウム静注
非緊急時:
炭酸カルシウム経口
活性型ビタミンD製剤経口
高K 致死性不整脈 アルドステロン欠乏
副腎不全
薬剤性(ACE阻害薬、ARB、スピロノラクトン)
腎不全
横紋筋融解症
グルコース・インスリン療法(ブドウ糖液とインスリンの点滴投与によるKの細胞内への移行を促進)
※低Kに注意
陽イオン交換樹脂(Kの体外への排泄促進)
※グルコン酸カルシウム(心筋保護薬:不整脈予防に使う)
低K 筋力低下(呼吸筋麻痺)
QT延長(不整脈)
多尿(腎性尿崩症
RAA系亢進が病態の疾患
クッシング症候群
薬剤性(ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬)
軽症:経口グルコン酸カリウム
中等度以上:点滴で補充(急速静注は禁忌、輸液で薄めてゆっくり)

重症の低Mg血症を伴う場合:

Mgの補正(Mgを補正しないとKも正常化しない)
原発性アルドステロン症などで腎臓からのK排泄増加の場合:
スピロノラクトン(K保持性利尿薬)
高Na
低Na 副腎不全
高Mg
低Mg QT延長(不整脈)
テタニー

高Ca血症は、悪性腫瘍によって起こる。

治療は、排泄を促進するために輸液とループ利尿薬。

骨から血中へCaが移行するのを防ぐために、カルシトニンとビスホスホネートも使う。

低Ca血症は、アルカローシスによるイオン化Caの低下やビタミンD欠乏などが原因。

治療は、欠乏しているので、単純にCa製剤や活性型ビタミンD製剤の投与。

また、不整脈防止のためにグルコン酸カルシウムを使う。

高Kは、腎不全や副腎不全によるアルドステロン欠乏が原因。

治療はグルコースインスリン療法で細胞内にカリウムを入れること。

また、陽イオン吸着樹脂でK排泄促進。

不整脈防止のためにグルコン酸カルシウムを使うこともある。

低K血症は、RAA系が亢進する腎動脈狭窄やアルドステロン症、クッシング症候群などが原因。

治療は欠乏しているので単純にK製剤の投与。軽症なら経口。中等症なら点滴投与。

高Kは不整脈をきたすので、点滴でゆっくりと投与する。急速静注は禁忌で、死亡例もある。

以下は以前にまとめたがあまり重要でない。

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電解質異常の症状の覚え方

電解質異常は、Na・Ca・K・Mg・Pという5つの電解質について、それぞれ上昇と減少について覚える。


出典:https://cdn.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/44_1.pdf

Ca異常の症状の覚え方


出典:https://cdn.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/44_1.pdf

低Caでテタニー、つまり痺れが生じると覚える。

痺れは神経の興奮によると考えられるので、

Caは低下すると神経が興奮、上昇すると神経が抑制されると覚える。

なので、低下すると神経が興奮するため、テタニー(手足の痺れ)、痙攣、易興奮性をきたす。

また、下痢も起こる。

上昇すると、神経が抑制されるので、唾液が出なくて口渇、蠕動運動が抑制され便秘、脳の神経細胞の活動も抑制されるので意識障害やせん妄。

K異常の症状の覚え方

高K血症の症状覚え方

硬貨盗難、防いで、痺れて心停止

防い:不整脈

痺れ:痺れ

心停止:心停止

低K血症の症状の覚え方

定価販売せず、不正で服役、緊張の低下あるか

定価:低K血症

不正:不整脈

緊張の低下:筋力低下

あるか:アルカローシス

 

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