呼吸器内科

COPDと蜂巣肺の鑑別

肺気腫と蜂巣肺の違い

肺気腫(COPD) 蜂巣肺(特発性肺線維症)
病態 喫煙により気道が炎症し、狭窄する。また、肺胞が破壊される 肺の間質が炎症をきたすことで、壁が厚く硬く線維化することで、血液に酸素が取り込まれにくくなる
聴診 呼気延長
呼吸音減弱
fine crackle
身体所見 胸鎖乳突筋の肥大
口すぼめ呼吸
血液検査 KL-6↑
SP-A↑
SP-D↑
胸部X線 横隔膜の平坦化
肺過膨張
滴状心
下肺野優位の網状、輪状影
DLco 低下:肺胞の破壊による 低下:間質の線維化による
呼吸機能検査 1秒率低下
残気量上昇
%VC低下:肺が硬くなる
胸部CT 大小の無構造低吸収域の広範な分布
蜂巣肺(両側下肺の背側の胸膜下優位)
肺胞壁の所見
鑑別!
低吸収 高吸収(白い):線維化しているから
フローボリューム曲線
下に凸で全体的に小さい:吐けば吐くほど気道が狭窄するので呼気速度が下がると考える

出典
正常より一回り小さい

出典:112C38
治療 禁煙
長時間作用性β2刺激、抗コリン薬
酸素療法
急性増悪:
ABC
ピルフェニドン
ニンテダニブ

肺気腫と蜂巣肺のCT画像

COPDでは、大小の無構造の低吸収が全体に分布する。


出典:https://journal.copdfoundation.org/jcopdf/id/1029/Progress-in-Imaging-COPD-2004–2014

蜂の巣肺では、低吸収域が広範囲にあるのはCOPDと同じだが、肺胞の壁が線維化により白くなるのが違いだと考える。

これだけ知っていれば、混同することはないはず。


出典:110I76

 

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