HBVの再活性化とは?
HBVの再活性化とは、いったん治ったと思われていた既往感染者やキャリアの人が、化学療法や免疫抑制によって、HBVが再増殖すること。
キャリア(HBs抗原陽性)と既往感染者(HBs抗原陰性)からの活性化に分類される。
既往感染者(HBs抗原陰性)からの活性化はde novo B型肝炎という。
de novo :あらためて
HBVの再活性化はなぜ起こる?
HBVは、治ってもウイルスの遺伝子が肝臓に残る。
そのため、免疫が抑制されるとウイルスが再び再活性化してしまう。
HBV再活性化を予防するには?
出典:https://www.jsh.or.jp/files/uploads/R2-HBV%20Ver2.2.pdf
スクリーニングとして全例で、まずHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体検査を行う。
HBs抗原陽性なら核酸アナログ投与。
HBs抗原陰性なら、HBc抗体、HBs抗体を検査。
どちらも陰性なら通常の対応。
どちらかでも陽性なら、HBV-DNA定量を測定し、20IU/ml以上なら核酸アナログ投与。
20IU/ml未満ならモニタリングする。
HBV再活性化に関する医療事故
HBV再活性化においては、HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体をすべて測定せずに免疫抑制療法を行って、HBV再活性化による劇症肝炎で死亡したという事例が多い。
なので、免疫抑制療法や化学療法を行う前には必ずHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体をすべて測定することが重要と考える。
悪性リンパ腫の治療過程でCHOP療法により,HBVが再活性化して劇症肝炎で死亡された事案につき,再活性化前にHBs抗原陰性,HBc抗体未検査であったため,幼少期の感染であることが確認できないとして,国とは和解ができませんでした。
しかし,CHOP療法実施前にHBc抗体の検査を実施せず,再活性化による劇症肝炎の発症を予見・回避できなかったことについて,「医療過誤」であることを病院が認め,病院と和解いたしました。
出典:http://www.srl.info/message/cs/2012/0130/01.html

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