肥厚性幽門狭窄症の病態
出典:https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20155000/
生まれた時からではなく、生後約2~3週の頃から幽門部分の筋層が徐々に厚くなる。
生後2-3週以降の男児に多い。
肥厚性幽門狭窄症の症状
噴水状の嘔吐:ミルクが胃を通過できないため、ミルクを噴水状に勢い良く吐くため
胃蠕動は亢進:イレウスと同様に閉塞したら亢進する
低Cl性代謝性アルカローシス:胃液=HClを吐くから
脱水
ミルクは胃より後にはいかないので、胆汁は含まれない(非胆汁性嘔吐)。
栄養不良・脱水が進行するまでは元気なので哺乳力は良い。
胃蠕動は亢進する。
幽門が狭窄することで胃の内容物が増えるので、なんとか押し出そうと胃の蠕動運動は亢進すると考える。
胃液を吐くことで、代謝性アルカローシスとなる。
噴水状嘔吐は以下の通り。
肥厚性幽門狭窄症の診断
まず腹部エコー:ドーナツサインdoughnut sign(肥厚した幽門輪の横断像)
出典:https://blog.goo.ne.jp/bonjour_monsieur_mademoiselle/e/b48404f1b4d5863fe48ccfb6ced31e4c
X線:シングルバブルサイン
血液検査:低Cl性代謝性アルカローシス
低K血症:アルカローシスによる
肥厚性幽門狭窄症の治療
輸液(血清濃度以上のKを含まない、ラクテートを含まないもの)
輸液でアルカローシス補正後、手術(ラムステッド法)
脱水と代謝性アルカローシスを補正するため、輸液を行う。ラクテートは代謝性アルカローシスを悪化させるので、乳酸リンゲルは禁忌。
低Cl性代謝性アルカローシス補正後にラムステッド法で手術(粘膜外幽門筋切開術)

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