産科

胎児心拍数陣痛図の読み方

胎児心拍数陣痛図の読み方

まずは正常を覚える


出典:https://www.jaog.or.jp/lecture/2-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%92%EF%BC%88ctg%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%96%B9%EF%BC%89/

胎児心拍数陣痛図を読むにはまずは正常所見を覚える必要がある。

項目 正常値
胎児心拍数基線 110〜160bpm
※新生児の正常値と混同しない
基線の細変動 6〜25bpm
一過性頻脈の有無 あり
一過性徐脈の有無 なし

以上の4つ全てを満たせば正常で、胎児状態は良好と言える。

一つでも満たさないなら異常。胎児状態が不明なので、精査が必要。

基線は一過性変動部分や基線細変動増加の部分は除外し、2分間以上持続している部分で判断するのがポイント。

項目と正常値を言えるようにする。

1マスの長さは1cm。紙送り速度は3cm/分。

なので、3マスで1分と覚える。

胎児心拍数陣痛図の異常所見

異常所見 図での見え方 原因(頻出!) 治療や対処
サイナソイダルパターン 滑らかなサイン曲線

出典:111D55
胎児貧血
血液型不適合妊娠による胎児貧血
重症低酸素状態
胎児水腫の有無を確認
胎児中大脳動脈血流速度を計測
早発一過性徐脈 ・徐脈の最下点と子宮収縮の最強点の時期が一致
・30秒以上かけて緩やかに心拍数低下する

出典
児頭圧迫
による正常な反射
モニターの継続監視。
正常では一過性徐脈は見られないが、一応生理的反応なので問題はないからと考える。
遅発一過性徐脈 ・徐脈の最下点が子宮収縮の最強点より遅れる
・30秒以上かけて緩やかに心拍数低下する

出典
妊娠高血圧症候群
糖尿病合併妊娠
など
(胎児発育不全になり
胎児機能不全を示すことが多い)
変動一過性徐脈 ・15bpm以上の心拍数低下が30秒未満で急激に起こり15秒以上2分未満かけて元に戻る

出典
羊水過少
臍帯異常
による
臍帯圧迫
遷延一過性徐脈 ・心拍数が基線より15bpm以上低下した状態が、2分以上10分未満と長時間続く

出典
過強陣痛
臍帯圧迫
臍帯下垂・脱出
仰臥位低血圧症候群
など

サイナソイダルパターンは、すぐわかるはず。

一過性徐脈は、以下の4つに分類される。

早発一過性徐脈
遅発一過性徐脈
変動一過性徐脈
遷延一過性徐脈

徐脈の最下点と子宮収縮の最強点の時期が一致するか、しないか。

徐脈の進行が緩やかに起こるか、急激に進行するか。

徐脈の持続時間の長さ。

以上の3点により、4つに分類する。


出典:https://ameblo.jp/e-kunihiro/entry-12387950057.html

徐脈の鑑別はこちらが簡潔でわかりやすい。

子宮収縮と同時に起こり、ゆっくり下がるなら、早発一過性徐脈。

名前もそのまま早く起こるという意味。

子宮収縮から遅れてゆっくり下がるなら、遅発一過性徐脈。

名前もそのまま遅く起こるという意味。

子宮収縮とは無関係に一気に下がるなら、変動一過性徐脈。

無関係という意味で変動という名前か。

子宮収縮とは無関係に長く下がるなら、遷延一過性徐脈。

名前も徐脈が遷延すると理解すれば覚えやすい。

 

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