外科

術後感染症予防の抗菌薬投与はいつからいつまで?

術後感染症予防の抗菌薬投与はいつからいつまで?

術後感染症予防の抗菌薬投与は、執刀開始前60分以内に投与を開始し、術後24時間以内に終了する。

これは、皮膚切開時に、抗菌薬の濃度を最高にするためである。

周術期予防的投与に用いられる抗菌薬は、執刀開始前60分以内に投与を開始し、執刀時に投与を完了しておくべきである。

このタイミングで投与することの理論的根拠としては、手術部位感染を起こす要因で最も重要なのが皮切時の菌の創部への混入およびその後の感染の成立であるため、執刀時に血中の抗菌薬の濃度を最高にしておけば、軟部組織への移行が速やかであるCefazolinなどの組織濃度も最高に保たれ、その結果抗菌活性が最大限に発揮されるためであるとされている。

よって抗菌薬の投与があまりにも早すぎて執刀までに抗菌薬の血中濃度が下がってしまっても意味が無く、また遅すぎてたとえば皮切後に抗菌薬を開始しても術後の手術部位感染のリスクが高くなる。これは既に研究で証明されている

出典:http://www.kenkyuu.net/id/09.html

 

従来抗菌薬の予防投与の合計期間はまちまちであり、伝統的には3-5日間の比較的長期間の投与が行われてきた。近年これについては再検討が行われ、その結果抗菌薬の予防投与については24時間以内に投与を終了しても、それ以上継続した場合と比べて効果に差は無いことが証明されてきている[6, 7]。
また予防的抗菌薬投与を長期間にわたって行うと、抗菌薬耐性菌の検出およびそれらの耐性菌による術後感染のリスクがあがることがよく記載されている[8-10]。また、医療経済という観点からは効果が同じであれば投与期間が短い方が医療資源の節約となることは自明である。

こうした背景もあり、欧州や北米では投与期間は24時間以内、しかもその殆どが術中(皮切時と術中の追加投与)のみの投与がひろく行われるという状況となっている。既に発表されているガイドライン群においても同様の立場がとられている[5, 11]。

出典:http://www.kenkyuu.net/id/09.html

 

 

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