産科

切迫流産、流産、異所性妊娠の鑑別

切迫流産、流産、異所性妊娠の違い

切迫流産 流産 異所性妊娠

稽留流産 進行流産 不全流産 完全流産
病態 流産が起こる危険がある状態 胎児が死亡し停滞しているが自覚症状なし 流産が進行している 流産が進行したが、胎児と付属物が完全には排出されていない 流産が進行し、胎児と付属物が完全に排出されている 受精卵が子宮体部内膜以外に着床するもの
症状 少量性器出血
軽い下腹部痛
無症状 大量性器出血
強い下腹部痛
出血
下腹部痛
症状が消失 少量性器出血
下腹部痛
妊娠の継続の可否 可能 × × × × ×
エコー所見 絨毛膜下血腫があることも 枯死卵 胎芽なし 胎芽な 胎芽なし
胎嚢消失
胎嚢が子宮体部内膜以外にあり
心拍
鑑別!
+  
子宮口開大
鑑別!
-閉鎖 -閉鎖 + + -閉鎖  
子宮に胎嚢 + + + +
妊娠反応検査(hCG測定) + + + + +? +
治療 初期:
治療法なし
16週以降で子宮収縮あり:
子宮収縮抑制薬
子宮内容除去術 子宮内容除去術 子宮内容除去術 必要なし
自然に子宮が収縮する
メトトレキセート
卵管線状切開術

31切迫流産は、流産発生の危険がある状態。

つまり、まだ流産は起こっていないので妊娠の継続は可能である。

一方、流産とは、赤ちゃんが亡くなって、妊娠が継続できなくなること。

お産が流れてしまうということからきていると考えられる。

治療は、子宮内容除去術。

完全流産は、子宮内容物が消失しているので何もしなくていい。

超音波検査で、心拍動が見られる場合は、切迫流産。

稽留流産、進行、不全、完全では死んでいるので、心拍動はない。

稽留流産→稽留流産→進行流産→不全流産→完全流産と進行するイメージで覚えられる。

切迫流産、進行流産、不全流産は下腹部痛、出血あり。

稽留流産と完全流産は無症状と覚える。

進行流産は進行中なので、症状が強く、大量性器出血、強い下腹部痛と考える。

流産と異所性妊娠の鑑別の考え方

流産も異所性妊娠はどちらも性器出血と下腹部痛をきたす点で、共通している。

全て妊娠反応は陽性になる。

胎嚢が流産では子宮内でみられるのに対して、異所性妊娠では子宮外にみられると考えられる。

 

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