112回医師国家試験

鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血の鑑別

鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血の鑑別

鉄欠乏性貧血 慢性疾患に伴う貧血
病態 鉄が不足して赤血球が作れない 炎症性サイトカインによりヘプシジンが増加し、鉄が利用できなくなる。また、IL-6によりトランスフェリン産生低下によりTIBCが低下する。
原因 慢性感染症
膠原病
悪性腫瘍
血清鉄
MCV 小球性 小球性
総鉄結合能(TIBC) ↑:利用する能力はあるので上がる ↓:TIBC低下により利用できない
血清フェリチン
鑑別!
↓:鉄不足による ↑:鉄が利用できないのでたまるから

鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血は、どちらも血清鉄が減少し、小球性貧血をきたすので、鑑別が必要となる。

鉄欠乏性貧血は、名前の通り、鉄が不足して赤血球が作れない。

鉄が足りなくなるので、貯蔵鉄も減るため、貯蔵鉄の量を反映するフェリチンが低下する。

一方で、鉄を運ぶのに必要なトランスフェリンは増えるので、TIBCは増える。

慢性疾患に伴う貧血は、鉄が利用できないだけなので、鉄はたまっていくため、フェリチンは増える。

利用障害にはトランスフェリンの低下も関与するので、TIBCは低下する。

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