放射線科

心電図、胸部X線ではなぜ過去と比較が重要か?

心電図、胸部X線、CTなどの多くの検査では、結果について考える時に過去の検査結果との比較が重要だと言われています。

今回は、心電図、胸部X線ではなぜ過去と比較が重要かについて考えていきたいと思います。

心電図、胸部X線ではなぜ過去と比較が重要か?

心電図、胸部X線などの多くの検査では、なぜ過去と比較が重要なのでしょうか?

多くの高齢者は若者と違い、慢性的な疾患を抱えていることが多いです。

過去に心筋梗塞を患ったことがあったり、誤嚥性肺炎であったりと、患者によって病状は様々でしょう。

こういった時に、患者が胸が痛いなどの新たな主訴を訴えて病院にきたとしましょう。

過去に心筋梗塞を患った人であれば、心電図に異常Q波などの異常波形が見られる可能性がありますが、過去の心電図と比較をしなければ、その異常が元からあったものか、最近出現したものかの区別ができません。

胸部X線においても同様のことが言えるでしょう。

元からあったものだと判断できれば、主訴の原因は他にあるかもしれないと考えることができます。

しかし、現在の検査結果しかわからなければ、その異常所見が原因であると考えてしまう可能性があります。

もちろん、症例によっては、過去からあった異常所見が原因の可能性もあるのかもしれません。

しかし、過去の検査結果と比較して新たに出現した異常が見つかれば、その異常が新たな主訴をきたしていると考えやすいですよね。

このように、過去の検査結果と比較することで、診断をするための多くの情報が得られるのです。

日本の病院では、カルテがそれぞれの病院で保管されているので、別の病院にかかると過去の検査結果が見られないことが多いです。

なので、全国どの病院でも全ての患者の検査結果にアクセスできるようになるのが理想的だと思います。

個人情報の観点から考えると、実現は難しいのですが、医療情報が一元的に管理されるのは医療費削減の観点からもメリットが大きいでしょう。

 

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