神経内科

脳梗塞の種類まとめ

脳梗塞と脳出血などを含む脳卒中は日本人の死亡原因の第3位となっています。

common中のcommonといえる疾患であり、医学生であれば必ずしっかりと勉強しておきたい疾患です。

今回は、脳梗塞の種類をテーマにまとめたいと思います。

脳梗塞とは?

脳梗塞とは、脳の血管が細くなったり、血栓が飛んできて詰まることで脳の神経細胞が虚血となり壊死する疾患です。

あわせて読みたい
脳卒中とは?意味は?脳卒中とは?意味は? 脳卒中という言葉をよく聞くが、具体的に脳梗塞や脳出血、くも膜下出血との違いを説明できる人は少ない。 今...

 

脳梗塞の種類は?

脳梗塞の種類は、以下の3つになります。

・ラクナ梗塞

・アテローム血栓性脳梗塞

・心原性脳塞栓症

脳梗塞は、詰まる血管の太さやどのようにして詰まるか、から3つに分けられています。

ラクナ梗塞 アテローム血栓性脳梗塞 心原性脳塞栓症
詰まる血管の太さ 細い 太い 太い
脳梗塞に占める割合 半数近く 約20% 20~25%
機序 脳の細い動脈が高血圧によって損傷を受けて、だんだんと詰まってくる。 頸動脈や頭蓋内の比較的大きい動脈の硬化(アテローム硬化)によって動脈が狭くなると、そこに血栓ができて完全に詰まったり、できた血栓が流れて、血管の先の方で詰まる。 心房細動などの心臓病がある場合に、心臓に血栓ができる。その血栓が流れて、脳に運ばれ、動脈を詰まらせる。
梗塞巣の大きさ 小さい 中くらい 大きい
リスク因子 高血圧 高脂血症
糖尿病
高血圧
心房細動
リウマチ性心臓病(弁膜症)
心筋梗塞
心筋症

 

ラクナ梗塞とは?

ラクナ梗塞とは、脳の細い動脈が高血圧により損傷を受けてだんだんと詰まってしまう脳梗塞のことです。

ちなみに、ラクナの意味は、ラテン語で「小さなくぼみ」。

ラクナ梗塞は、脳の深い部分に栄養を届ける穿通枝という直径100~300μm程度の細い血管が詰まることで起こります。

なので、壊死となる範囲は15mm未満と小さいです。

ラクナ梗塞という名前は、小さい梗塞という部分からきているとと考えられます。

参考:https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/lacunar_infarction/

アテローム血栓性脳梗塞とは?

アテローム血栓性脳梗塞とは、頚動脈や脳の比較的大きな動脈の硬化が原因です。

動脈硬化により、動脈が次第に狭窄していくことが血栓ができて詰まることで起こります。

また、できた血栓が飛んで先の血管で詰まることもあります。

比較的大きな血管を詰まらせるので、梗塞巣はラクナ梗塞より大きめです。

リスク因子は、アテローム硬化のリスクとなる糖尿病、高血圧、高脂血症になります。

ちなみに、アテロームは、粉瘤という意味で、ギリシア語では「かゆ」という意味になります。

アテローム様という形容詞は,動脈のかゆ状硬化に使われる。これは,コレステロールを主成分とする脂質が大動脈や動脈の内膜に沈着し,一見,皮膚病変のアテロームのように,斑状に黄色ないし黄白色の隆起として認められるものである。

出典:https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0-26174

心原性脳塞栓症とは?

心原性脳塞栓症とは、心臓にできた血栓が飛んで脳の血管が詰まることで起こります。

通常の心臓であれば、血栓ができることはないので、心房細動・リウマチ性心臓病(弁膜症)・心筋梗塞・心筋症などの疾患を持っていることがリスク因子です。

心臓から血栓が飛んできて、突然脳の血管が詰まるので、側副路が形成されません。

そのため、広範囲で脳梗塞が起こり、症状はひどいのが特徴的です。

複数の血管支配領域に梗塞が現れる

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA