アナフィラキシーでβ遮断薬服用時にグルカゴンを投与する理由
β遮断薬を服用しているとアドレナリンの効果が減弱する。
ゆえに、アドレナリンの効果が乏しい場合はグルカゴンを使用する。
理由は、グルカゴンには、心拍増加、興奮伝導促進、心筋収縮力増強作用があり、この強心効果はアドレナリンとは別の作用機序で発現するため、β遮断薬の影響を受けないからだと考えられる。
10数 年前す でに グル カゴンの作用がア ドレナ リソなどのカテコール ア ミソの作用に近似 していて,心 拍増加,興奮伝導促進,心 筋収縮 力増強 作用のある ことが 明ら
かに された1)~3).こ の時 グル カゴンの強 心効果は著明に長 くかつ β遮断剤 でなん らの影響を うけない4)~7).す なわち カテ コールア ミソ と別の 作 用 機 序 でadenyユcyclaseを 活性化す ると結論 された8)~1◎).そのなかで もSteinerら6),Lucchesiら7)が 相続 いて,グ ル カゴンがア ドレナ リソの様に心 室性 の異所性興奮を起 こす ことがないこ とを証 明 し,あ る種 の心機能不全の臨床に応 用 され る価値がある と示唆 し
て以来,に わかに関心 が高ま ってきた.出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo1969/6/12/6_1663/_pdf
その他のグルカゴンの作用は以下の通り。
薬効薬理
1. 消化管に対する作用
消化管の運動を抑制し、胃酸、膵液の分泌を抑制する。これは平滑筋への直接作用による弛緩作用と考えられている。
2. 血糖値に対する作用
グルカゴンは肝臓のアデニル酸シクラーゼを活性化させ、細胞内cAMP濃度を上昇させる。これにより、グリコーゲンの分解及び糖新生を促進させ、血糖値が上昇する。
3. 下垂体に対する作用
グルカゴン投与により一時的に血糖値が上昇するが、60〜90分後にリバウンド作用により血糖値が低下する。その時、下垂体からの成長ホルモン分泌を刺激すると考えられている。出典:グルカゴンGノボ注射用1mg
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/7229402D1036_1_06/
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