113回医師国家試験

猩紅熱(溶連菌感染症)と伝染性単核球症の違い

溶連菌感染症と伝染性単核球症の違い

猩紅熱(溶連菌感染症)伝染性単核球症(伝染性紅斑と混同しない!)
病態溶連菌による感染症唾液を介して、EBウイルスがB細胞に感染し増殖する
起因菌A群β溶連菌の毒素EBウイルス
サイトメガロウイルス
共通した症状扁桃炎
咽頭痛
発熱
皮疹
扁桃炎
咽頭炎
発熱
皮疹

出典:112D70
特異的症状

軟口蓋に出血斑を伴う発赤
いちご舌
扁桃白苔あり(少し)

扁桃白苔(扁桃に膿栓)

出典

肝脾腫+
リンパ節腫脹

頸部リンパ節腫長:局所に限局

全身リンパ節腫脹(特に後頸部リンパ節腫脹):ウイルス感染なので全身に症状がでる
検査所見
鑑別!
ASO異型リンパ球増加
(異型リンパ球上昇による)
診断Centorスコア
培養検査
迅速検査
抗EBV抗体価測定
※抗EBNA抗体が陽性となるのは既感染者
確定診断:血清ウイルス抗体価測定
治療抗菌薬(ペニシリンG)安静
対症療法
合併症リウマチ熱
PSAGN
肝機能障害
禁忌ペニシリンは皮疹がでるので禁忌

症状は似ている。

伝染性単核球症はB細胞に感染する。B細胞=リンパ球なので、検査所見で異型リンパ球上昇と考える。

溶連菌感染症は、細菌感染なので、治療はペニシリン。

伝染性単核球症は、ウイルス感染なので、抗菌薬はきかず、安静と対症療法しかない。

溶連菌感染症と考えて、ペニシリンを投与すると、皮疹がでるので、禁忌となるので注意する。

 


出典:https://slide.antaa.jp/article/view/b8e719f778e64e92

 

 

 

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