溶連菌感染症と伝染性単核球症の違い
猩紅熱(溶連菌感染症) | 伝染性単核球症(伝染性紅斑と混同しない!) | |
病態 | 溶連菌による感染症 | 唾液を介して、EBウイルスがB細胞に感染し増殖する |
起因菌 | A群β溶連菌の毒素 | EBウイルス サイトメガロウイルス |
共通した症状 | 扁桃炎 咽頭痛 発熱 皮疹 |
扁桃炎 咽頭炎 発熱 皮疹 ![]() 出典:112D70 |
特異的症状 |
軟口蓋に出血斑を伴う発赤 |
扁桃白苔(扁桃に膿栓)![]() 出典 |
肝脾腫 | – | + |
リンパ節腫脹 |
頸部リンパ節腫長:局所に限局 |
全身リンパ節腫脹(特に後頸部リンパ節腫脹):ウイルス感染なので全身に症状がでる |
検査所見 鑑別! |
ASO | 異型リンパ球増加 (異型リンパ球上昇による) |
診断 | Centorスコア 培養検査 迅速検査 |
抗EBV抗体価測定 ※抗EBNA抗体が陽性となるのは既感染者 確定診断:血清ウイルス抗体価測定 |
治療 | 抗菌薬(ペニシリンG) | 安静 対症療法 |
合併症 | リウマチ熱 PSAGN |
肝機能障害 |
禁忌 | ペニシリンは皮疹がでるので禁忌 |
症状は似ている。
伝染性単核球症はB細胞に感染する。B細胞=リンパ球なので、検査所見で異型リンパ球上昇と考える。
溶連菌感染症は、細菌感染なので、治療はペニシリン。
伝染性単核球症は、ウイルス感染なので、抗菌薬はきかず、安静と対症療法しかない。
溶連菌感染症と考えて、ペニシリンを投与すると、皮疹がでるので、禁忌となるので注意する。
出典:https://slide.antaa.jp/article/view/b8e719f778e64e92

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