アレルギー性気管支肺アスペルギルス症ではCTで、粘液栓による無気肺や浸潤影が見られるのが特徴的です。
今回は、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症で粘液栓が見られる理由を調べてみました。
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症で粘液栓はなぜできる?
好酸球はアスペルギルスに対して反応し、細胞死を起こす。
すると、好酸球から粘性の高い物質が大量に放出され、粘液栓が作られる。
はじめに研究チームは、粘液栓に多く見られる白血球の一種である「好酸球」に注目し、病気の患者さんたちから採取した粘液栓を詳しく観察しました。この結果、全ての患者さんの粘液栓において、好酸球はエトーシス(ETosis)と呼ばれる特殊な細胞死を起こしていることが明らかになりました。エトーシスをおこした好酸球からは、粘性の高い線維状のクロマチン(細胞核に存在するDNAと蛋白の複合体)が大量に放出され、粘液栓が形成されていました。
そこでブラジルの研究チームと協力し、気管支においてどのようにエトーシスが起きるのかを、血液から分離採取した好酸球を用いて詳細に検討しました。この結果、好酸球はアスペルギルスに対して直接反応し、細胞表面のCD11bや細胞内のSykと呼ばれる蛋白を介して活性化することで、エトーシスに至ることがわかりました。また、エトーシスを起こした好酸球は種々の殺菌作用を有する蛋白を放出するものの、アスペルギルスはこれらに耐性を有していることも明らかになりました。出典:https://www.amed.go.jp/news/release_20171116-01.html
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(以下, ABPA)は,気道に吸入されたアスペルギルス菌体に対 するアレルギーを基礎に,気道内に菌体と粘液・好酸球 などのアレルギー産物の一体となった粘液栓を形成し, 難治性の喘息や,好酸球性肺炎を伴う疾患である.
出典:http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/039060383j.pdf

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