ドーパミンとL-ドーパの違いは?
ドーパミンは、血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)を通過できないのに対して、L-ドーパ(レボドパ)は血液脳関門を通過できるという違いがあります。
また、ドーパミンとL-ドーパ(レボドパ)の関係は、L-ドーパ(レボドパ)はドーパミンの前駆体ということです。
ドーパミンの生成過程は以下のようになっています。
チロシン
↓ チロシン水酸化酵素
L-ドーパ
↓ ドーパ脱炭酸酵素
ドーパミン
↓
ノルアドレナリン
↓
アドレナリン
チロシンはチロシン水酸化酵素によって、L-ドーパとなります。
L-ドーパは、血液脳関門を通過し、脳内でドーパ脱炭酸酵素によってドーパミンとなるのです。
なぜドーパミンは血液脳関門BBBを通過できない?
なぜドーパミンが血液脳関門BBBを通過できないのかというと、ドーパミンは親水性が高い化合物であるからだと考えられます。
一般に、血液脳関門は脂溶性の高い物質を通過させるが、水溶性の高い物質は通過させません。
おそらくレボドパは親水性が高いため、アミノ酸輸送体の働きによってBBBを通過できるのでしょう。
レボドパはアミノ酸輸送体と呼ばれるトランスポーターによって
容易に BBB を通過します。そして、その後、中枢神経系において直ちにドパミンへと変換されるのです。
出典:薬物の脳への移行について
また、レボドパには、カルボキシル基がついているので、アミノ酸の一種だと考えられています。
そのため、アミノ酸輸送体によって、脳への通過が可能となるのです。
レボドパは分子量がドーパミンより大きいにもかかわらず、脳内へ移行できるのは、レボドパがアミノ酸の一種だからでしょう。


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