Rh式血液型不適合妊娠の病態
赤血球膜にはD抗原というものがある。
D抗原を持つ人をRh(+)といい、99.5%の人が該当する。
一方、D抗原を持たない人をRh(−)といい、0.5%しかいない。
D抗原を持たない女性とD抗原を持つ男性の子供は、D抗原を持つ可能性がある。
分娩時に新生児の血液が母体に血中に入ると、感作により、母体で抗D抗体が作られる。
この状態で、次の子供を妊娠し、その子供がD抗原を持つとする。
母体の抗D抗体は胎盤を通過するので、胎児の赤血球の抗原に反応し、赤血球を破壊する。
その結果、胎児が貧血となり、重症例では胎児水腫となる。
血液型不適合妊娠の治療
母体と胎児に対する治療がある。
母体が未感作の場合:28週前後、分娩72時間以内に母体に抗Dヒト免疫グロブリン投与
→次回妊娠時に抗体が作られるのを予防するため
※流産や人工妊娠中絶などで母と胎児の間で輸血が起こる可能性がある場合も予防的に投与する。
胎児貧血が重症・胎児水腫あり:子宮内胎児輸血(O型Rh-を使う)
34週以降なら急速遂娩し新生児交換輸血(Rh-を使う)
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