神経内科

ギランバレーに免疫グロブリンはなぜ有効か?

ギランバレーに免疫グロブリンはなぜ有効か?

免疫グロブリン製剤、つまりIgGがギランバレーに有効な理由は、投与された免疫グロブリンにより血中IgG濃度が上昇すると、IgGの異化が亢進し、原因となるIgG自己抗体が減少するからだと考えられる。

他にも抗体産生を抑制する作用もあるとのこと。

自己免疫疾患に対する作用 22)
1981年に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対して、免疫グロブリン製剤の大量療法が有効であると報告されて以来、多くの自己免疫疾患において免疫グロブリン製剤の大量療法が行われるようになりました。現在、免疫グロブリン製剤の作用機序として、次のような作用メカニズムが考えられています。

① Fcレセプターを介した作用
免疫グロブリンがマクロファージなどの貪食細胞上のFcレセプターに結合、飽和することにより、自己抗体結合によるオプソニン化を阻害し、貪食細胞による標的細胞の障害をブロックします。

② 補体結合抑制
補体活性化経路のC3bの活性化を抑制し、以降の補体複合体の形成を抑制します。また活性化マクロファージ表面の補体レセプターに結合、飽和し、C3bによるオプソニン化を抑制すると考えられます。

③ 抗イディオタイプ抗体を介した作用
免疫グロブリン製剤は多くの健常人の血漿から製造されるため、抗イディオタイプ抗体を多数含有していますので、これによる自己抗体の中和や、B細胞への作用による自己抗体産生の抑制が考えられます。

④ IgGの異化亢進
エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれたIgGはリソソームに運ばれ分解されますが、胎児性Fc受容体(FcRn)に結合すると異化されず循環血液中に戻されます。

投与された免疫グロブリンにより血中IgG濃度が上昇しFcRnが飽和されると、IgGの異化が亢進し、病因的なIgG自己抗体が減少すると推測されます。

⑤ サイトカイン・ケモカインに対する作用
IL-1やTNF-αなどの炎症性サイトカイン、炎症を促進させるmatrix metalloproteinase(MMP)の発現、ケモカインやその受容体に作用することによるマクロファージの炎症関連たん白発現の抑制効果が報告されています。

⑥ Tリンパ球との相互作用
免疫グロブリン製剤にはT細胞レセプターのβ鎖の可変部に対する抗体やCD4、HLA-Iなどに対する抗体が含まれており、T細胞の機能を低下させリンパ球増殖や抗体産生を抑制すると考えられます。

出典:https://www.jbpo.or.jp/med/blood_plasma/contents/blood_plasma_13.php

 

 

 

 

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