上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の違いは?
上位運動ニューロン障害 | 下位運動ニューロン障害 | |
運動麻痺 | 痙性麻痺(痙縮) | 弛緩性麻痺 |
筋トーヌス(筋緊張) | 亢進 | 低下 |
筋萎縮 | (-) | (+) |
線維束性収縮 | (-) | (+) |
深部腱反射 | 亢進 | 減弱 |
クローヌス | (+) | (-) |
病的反射 |
(+) | (-) |
上位運動ニューロン障害の機序は?
上位運動ニューロンは筋肉を抑制する働きがある。
そのため、上位運動ニューロン障害が起こると、抑制がなくなり筋肉がカチカチに硬くなる。
その結果、筋緊張は亢進する。
これが痙性麻痺である。
出典:http://keishuku.jp/keishuku/
また、上位運動ニューロンからの抑制がなくなるので、深部腱反射は亢進する。
クローヌスは腱反射の亢進による症状なので、クローヌスも陽性となる。
同様に、抑制がなくなることで、病的反射も陽性となる。
下位運動ニューロン障害の機序は?
下位運動ニューロン障害では、筋肉を収縮するための指令が届かなくなる。
そのため、筋肉は弛緩し、弛緩性麻痺が出てくる。
筋肉は弛緩しているため、筋緊張は低下する。
使われない筋肉は、筋肉量が低下し、萎縮してくる。
その結果、腱反射も減弱する。
線維束性収縮がみられる原因は不明だが、下位運動ニューロンが障害されることで、筋繊維ごとにバラバラに命令が伝えられるようになるのかもしれない。

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