113回医師国家試験

熱中症の分類と治療

熱中症の分類と治療


出典:日本救急医学会熱中症分類2015 (JAAM2015)

Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つに分類できる。

Ⅰ度は意識障害を認めない。

Ⅱ度はJCS1以下。

Ⅲ度はJCS2以上の高度な意識障害、肝腎機能障害、DICといった血液凝固異常をきたすものと考えられる。

基本的には治療は安静、体温冷却、水分補給の3つ。

ただし、重症度が高くなるにつれて、意識障害が進行するため、経口での水分補給は困難なので、輸液となると考えられる。

例題

113E41

63歳の女性。7月末の正午過ぎ、救急外来に日本語の話せない外国人女性が救急車で搬入された。救急車で同行した配偶者(外国人)が病院の臨床修練外国医師に話した内容と患者の所見をまとめた診療記録を示す。

The patient felt faint while walking on the beach. She then sat under a shade where she vomited. She complained of headache and dizziness before fainting. Her face turned red and her breathing became rapid.

Physical examination
・Body temperature:39.2℃.
・Conscious level:Glasgow Coma Scale E3 V4 M5.
・Skin:generally hot, flushed and dry.
・Heart rate:140/min, regular.
Blood pressure:86/60mmHg.
Respiratory rate:24/min, shallow.
・No hemiplegia.
・Muscle spasms in limbs.

まず行うべきなのはどれか。

a Chest CT
 Body cooling
 Oral water intake
 Tracheal intubation
 Antibiotics infusion

答え:b

GCS12と高度な意識障害があるので、Ⅲ度と考える。

cの経口摂取は意識障害があり、誤嚥のリスクがあるので、禁忌。

よって、b体の冷却が正解。

 

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