乳癌のホルモン療法の作用機序についてまとめます。
乳癌のホルモン療法とは?
乳癌はエストロゲンの影響で、増殖する。
そのため、エストロゲンの産生を抑制したり、エストロゲンが受容体と結合するのを阻害することでがん細胞の増殖を抑制する治療がホルモン療法である。
代表的な薬剤は、以下の3つ。
・LH-RHアゴニスト製剤
・アロマターゼ阻害薬
・抗エストロゲン薬
それぞれの薬剤の作用機序をまとめる。
LH-RHアゴニスト製剤の作用機序
出典:http://www.takeda.co.jp/patients/disease/b_cancer/medical/me_06.html
LH-RHアゴニスト製剤を高濃度で持続的に投与すると、下垂体の受容体の減少や感受性低下が起こる。
その結果、LH・FSHの分泌が低下し、エストロゲンが低下する。
LH-RHを高濃度持続的に供給し、下垂体における LH-RH受容体のダウンレギュレーションを起こさせ、 脱感作を誘導する →閉経状態(男性なら去勢状態)となる (投与中止でもとに戻る)
フレアアップ現象:投与初めは一次的にホルモン分泌が 上昇し一見悪化しているようにみえる (一過性にLH上昇)
出典:http://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/upfiles/syuyo/seminar20111019-03.pdf
アロマターゼ阻害薬
出典:https://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g7/q50/
アンドロゲン(男性ホルモン)をエストロゲンにする酵素であるアロマターぜを阻害することで、エストロゲンの産生を阻害する。
抗エストロゲン薬
出典:https://www.pio-art-counseling.com/2018/11/26/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89-%E6%8A%97%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%B3%E8%A3%BD%E5%89%A4-%E3%81%AE%E5%89%AF%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%81%A8%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88/
乳がん細胞のエストロゲン受容体に結合することで、エストロゲンの受容体への結合を阻害する。

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