循環器内科

心筋梗塞の心電図波形の推移まとめ

心筋梗塞の心電図における異常波形は?


出典:https://med.toaeiyo.co.jp/contents/ecg/pdf/ecg2-3.pdf

心筋梗塞における心電図の代表的な異常波形は以下の3つです。

・ST上昇
・異常Q波
・冠状T波(左右対称の陰性T波)

なので、心筋梗塞疑いの症例では、ST上昇、異常Q波、冠状T波がないかという目で心電図を見るのが重要であると考えます。

心筋梗塞における異常波形

・ST上昇 : 電極直下の冠動脈の閉塞、あるいは高度狭窄

・異常Q波 : 閉塞部の電位がなくなっている (対側のR波をみている)

・冠性T波 : 心筋障害

・ST低下 : 心筋全体の虚血

出典:http://citec.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=25694

 

心筋梗塞の心電図波形の推移は?


出典:http://citec.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=25694

T波の増高→ST上昇→異常Q波→冠性T波

という順番に異常波形が見られる。

その後は、ST上昇や冠性T波は徐々に消失していき、異常Q波のみが残る。

心電図は過去の心電図と比較が重要だと言われるのは、異常Q波がずっと残るからだと考えられる。

過去の心電図と現在の心電図で共通して異常Q波があれば、過去の心筋梗塞による異常Q波の可能性が考えられるだろう。

しかし、現在の心電図のみしか見なかった場合は、異常Q波がいつから出ているかがわからないので、いつ起きた心筋梗塞により異常Q波が出ているかがわからないからである。

心筋梗塞の心電図波形の推移

・発症直後 ・・・・・・・ 超急性期T波

・数分~数時間 ・・・・・ ST上昇

・数時間~24時間以内 ・・ 異常Q波

・12時間~1週間 ・・・・・ STが基線に戻り、二相性Tから冠性T波

・数ヶ月~1年 ・・・・・・ 冠性T波は陽性に戻る場合もあるが、異常Q波は残る

出典:http://citec.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=25694

急性期心筋梗塞の時間経過ごとの心電図変化

発症からの時間 心電図の異常波形
数分〜数時間 ST上昇
数時間〜24時間以内 異常Q波

救急でくるのは発症から数時間以内のものが大半。

なので、数分~数時間で現れるST上昇を見逃さないのが大事だと考える。

 

【医師・医学生限定】iCoiで医師と出会いませんか?

iCoiは医師同士の出会いをサポートしてくれるマッチングアプリです。

医師と医学生は無料で使うことができます。

登録する際に医師免許証などの資格確認が必要となるので、アプリ上では確実に医師と出会うことができ、とても安心です。

所属医療機関や出身大学ごとにブロックする機能があるので、知り合いにバレるリスクも低くなっています。個人情報を扱うため、セキュリティ対策もしっかりとされています。

アプリのダウンロードはこちら↓↓↓

iCoi
iCoi
開発元:株式会社iCoi
無料
posted withアプリーチ

 

 

今なら新規登録後、紹介コード【Lt4k5nCW】入力で
Premium機能が1週間無料で使えます!

iCoiとは?医師と出会えるマッチングアプリ?iCoiという医師と出会えるマッチングを知っていますか? 医師や医学生が知り合いに見られることなく医師や医学生と出会えるマッチング...

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA