神経内科

マイクロブリーズとは?

マイクロブリーズとは?

マイクロブリーズとは、無症候性の脳の微小出血のこと。

MRI T2スターにより撮影することができる

マイクロブリーズがあると、脳出血の発症率が高くなる。

しかし、脳梗塞の再発率が上がるということはない。

“Microbleeds は、脳梗塞後の脳出血のリスクファクターか?”

Risk vs Benefit of anti-thrombotic therapy in ischemic stroke patients with cerebral microbleeds

【背景】“microbleeds”(MB)とは、無症候性脳微小出血で、MRIのT2*(T2スター)法により撮影す ることで検出可能な穿通枝の小出血後で、その後の脳出血のリスク(9.3-51%)との関連が報 告されています。今回は、この MB の存在と、急性脳梗塞の患者さんに対する抗血栓療法(抗 血小板やワーファリン)投与によるその後の脳出血発症のリスクを検討しました。

【方法】 908 名の急性脳梗塞患者を、MB 検出群 n=252、MB 非検出群 n=656 群にわけ、その後 脳血管障害などの output を経過観察した。

【結果】MB なし群の脳出血発症率は4名/656(0.6%)、MB あり群は11名/252(4.3%)であり、有 意にその後の発症率は高く、MB の個数も5個異常だと 7.6%まで上昇した。一方、脳梗塞の再 発率は、MB なし群は 9.8%、MB あり群は 12.7%であり脳出血より高い発症率であったが、MB の有無との相関はなかった。脳出血後の死亡率に関しては、MB が4個以下では、0.6-1.5%、 MB5個以上で 3.8%であった。また、MB の数だけでなく、広範囲に存在することも危険因子であ ることが今回明らかとなった。

【結論】脳梗塞患者の Microbleeds の存在は、確かに脳出血を増やしているが、4個以下では死亡 率増加にまでは至っていない。それよりも脳梗塞の再発のリスクは高く、MBがあるからといって も、抗血栓療法治療を検討すべきというほどの影響はないようです。

出典:http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/intmed-1/case/data/2009/syoudoku_2009022001.pdf

 

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