神経内科

early CT signとは?【頭部CT】

early CT signとは?

脳梗塞では、急性期・慢性期共にMRIの方が診断には有用です。

しかし、MRIは検査時間が長いので、脳梗塞などの急性期疾患に必ずしも有用であるとは言えません。

そのため、短時間で検査が行えるCTの読影が必須となるのです。

今回は、急性期脳梗塞の頭部CTで見られるearly CT signをテーマにお話をさせていただきます。

early CT signとは?

early CT signとは、発症から6時間以内の急性期脳梗塞に置いて頭部CTに現れる画像所見のことです。

脳梗塞の場合、CTでは発症から6時間以上経過しないと異常所見がはっきりとは表れません。

しかし、発症から6時間以内の超早期において、Early CT signと呼ばれる画像所見が見られることがあるのです。

そのため、CTで急性期脳梗塞を診断するためには、Early CT signを確認することが必要となります。

Early CT signは以下の4つがあります。

Early CT sign

・中大脳動脈の高吸収(hyper-dense MCA sign)

・大脳皮質と髄質の境界(皮髄境界)や島皮質の不鮮明化

・脳溝の消失

・レンズ核の輪郭の不鮮明化

それでは、一つずつどのような所見であるかを見ていきたいと思います。

中大脳動脈の高吸収(hyper-dense MCA sign)とは?

中大脳動脈の高吸収とは、発症直後より出現し、中大脳動脈(MCA)内に血栓を反映した高吸収構造を認めるというもの。

さらに、血栓のある部位より末梢の血管も血栓化を反映して高吸収になる。

左図1を参照


出典:https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_onepoint/vol1.html

大脳皮質と髄質の境界(皮髄境界)や島皮質の不鮮明化とは?

皮髄境界や島皮質の不鮮明化は、発症後2~3時間で出現する。

皮質の吸収値が低下することで、白質との境界が不明瞭になることで見られる。

島皮質は他部位よりも頭蓋骨のアーチファクトが少ないため観察が容易となっている。

右図2

出典:https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_onepoint/vol1.html

島皮質とは?

島皮質とは、頭部CTで以下の領域になります。

脳溝の消失とは?

脳梗塞発症後3時間以降に出現することが多く、浮腫性変化を反映した所見。


出典:https://radiographica.com/cerebral-infarction-early-ct-sign/

レンズ核の輪郭の不鮮明化とは?

発症後1~2時間で出現.レンズ核は穿通枝灌流領域で虚血に対して脆弱なため,より早期から輪郭が不明瞭化する.

出典:https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_onepoint/vol1.html


出典:https://radiographica.com/cerebral-infarction-early-ct-sign/

レンズ核とは?

被殻と淡蒼球のこと。


出典:https://www.takamatsu.jrc.or.jp/archives/010/201706/%E6%95%91%E6%80%A5%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%A0%AD%E9%83%A8%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%81%AE%E8%AA%AD%E5%BD%B1%EF%BC%88%E7%9F%B3%E5%B7%9D%EF%BC%89.pdf


出典:https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/19624

 

参考文献:

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03236_06

https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_onepoint/vol1.html

http://citec.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=25656#

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