神経内科

【針筋電図】神経原性変化と筋原性変化の違いは?

針筋電図とは?

筋電図とは、電極を用いて筋繊維が興奮する際に生じる活動電位を図として捉える検査です。

電極には、針電極、表面電極、ワイヤー電極といった3種類があります。

針筋電図とは、細い針を筋肉の中に挿すことで、針の先端から活動電位を測定するというものです。

針筋電図の実際の検査のやり方はこちらの動画を見るとわかりやすいでしょう。

 

針筋電図の目的は?

筋肉の萎縮や筋力低下などの異常の原因が、筋肉にあるのか神経にあるのかを判断するのが針筋電図の目的です。

針筋電図の所見から筋肉の異常の原因を調べることができるんですね。

主な筋原性疾患と神経原性疾患は以下のようになります。

筋原性疾患 神経原性疾患
筋ジストロフィー

先天性ミオパチー

代謝性筋疾患

乳児脊髄性筋萎縮症

シャルコ・マリー・ツース病

先天性ミエリン形成不全症

筋萎縮性側索硬化症

 

 

針筋電図の正常波形は?

針筋電図での正常波形は以下の通りです。

引用:針筋電図検査

正常な筋肉は安静時、電気活性を生じないので、波形は平坦になります。

また、正常な筋肉の収縮時には、筋電図には波形が現れます。

現れた波形の持続時間や振幅などを評価することで正常か異常かを判断するのです。

弱収縮時の正常波形では、立ち上がりから基線に戻るまでの持続時間は2~10msec、振幅は数百μV~数mVとなるとのこと。

弱収縮時
異なった数十個のMUを観察します。そして、個々のMUPの位相、持続時間、振幅などを分析します。正常のMUPは4相までとします。また、立ち上がりから基線に戻るまでの持続時間は2~10msec、振幅は数百μV~数mVです。

出典:随意収縮時のチェックポイント

 

 

神経原性変化と筋原性変化の違いは?

神経原性変化と筋原性変化の違いは、繊維自発電位(fibrillation potential)・陽性鋭波(positive sharp wave:PSW)・繊維束性自発電位(fasciculation potential:Fas)といった3つの波形が見られるかどうかにあります。

繊維自発電位・陽性鋭波・繊維束性自発電位の違いはこちらのサイトがわかりやすいです。

参照 安静時・異常筋電図

これらの波形が見られないものは、筋原性変化。

見られるものは神経原性変化となるのです。

また、筋原性変化の波形の特徴として、振幅が低下し、持続時間が短縮するといった特徴があり、神経原性変化では振幅が増大し、持続時間が延長するといった違いがあります。

筋原性変化 神経原性変化
繊維自発電位(fibrillation potential) なし あり
陽性鋭波(positive sharp wave:PSW) なし あり
繊維束性自発電位(fasciculation potential:Fas) なし あり
干渉波形 得られやすい 得られにくい
(運動単位電位)
振幅 低下 増大
持続時間 短縮 延長
多相性ユニット 低振幅 正~高振幅
発射頻度 正常 増大

神経原性変化の説明

 

筋原性変化の説明

 

 

参考にさせていただいたサイトなど

Ⅰ章 筋原性疾患と神経原性疾患について

針筋電図のmemo

針筋電図検査

随意収縮時・異常筋電図

 

 

 

 

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