冷汗(れいかん)の機序は?
冷汗はショックの時に出る典型的な症状ですね。
今回は、冷汗の機序やなぜショックの時に出るのかについて説明させていただきます。
冷汗の機序
冷汗の原因は、ショックになることで、交感神経が興奮することです。
ショックになると、循環不全に陥ります。
すると、交感神経が興奮して、心臓の収縮力を増強したり、心拍数を増やしたりして全身に血液を送り出そうとします。
同時に、交感神経は汗腺にも分布しているので、発汗が起こるのです。
また、交感神経の興奮によって、抹消血管は収縮します。
そのため、四肢の血流は少なくなる上、発汗により体温が奪われるために冷汗、つまり冷たい汗をかくと考えられるのです。
冷汗と普通の汗との違いは?
冷汗と普通の汗との違いは、皮膚の温度です。
冷汗は、冷たい汗と書くくらいなので、皮膚を触るとひんやりしています。
一方、運動した時に汗をかいた時の皮膚は熱いですよね。
これは、運動によって、筋肉で発生した熱エネルギーによります。
ショックの時に起こる冷汗と運動の時に起こる汗はどちらも交感神経の興奮によって起こるという点では同じです。
しかし、ショックでは筋肉による熱産生が行われていないのに対して、運動時は筋肉で熱産生が行われている点が違うといえますね。
その結果、ショックでは、冷汗という状態が起こると考えられます。

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